人口増加という爆弾(2)
投稿者: koukotsuNoHito 投稿日時: 2001/10/22 07:32 投稿番号: [102781 / 177456]
1人当たり排出量に最低限度があるとして、地球はいったいどれほどの二酸化炭素を許容できるだろうか。気候変動に関する政府間パネルは、大気中の二酸化炭素量を安定させるためには、化石燃料による二酸化炭素の排出量を、1990年の233億トンから少なくとも60%は削減しなければならないと試算した。これによって、89億トンという排出限度が設定された。したがって、前述の一人あたり年間4。2トンという二酸化炭素の排出量を考慮すれば、地球が受けいられる人口の最大値は、8.9÷4.2=2.1で21億人ということになる。世界の人口は1940年にすでに21億人に達しているので、爆弾はこの年に爆発したことになる。爆発に付随する被害は、大気の乱れとそれに起因する氷河の溶解や干ばつ、洪水、エルニーニョ現象の頻発といった形で、40年以降確実に発生している。
人間の波は、1990年代までに地球のあらゆる場所に押し寄せ、もっとも生産力に富む生態系を占有した(裏表紙の地図参照。(転載者注:図は本誌を見てください))。その時点で、他の生物に残された大陸の地表面はわずか1/3だったとスメルは言う。この残り物の土地は、約40%が極付近の凍土帯、20%は亜熱帯の砂漠や半砂漠地帯と、ほとんどが深刻な問題を抱えた生産性の乏しい生態系に属している。一方で、80年代半ばに熱帯雨林に残された手付かずの自然はわずかに6%ほどで、温帯林(雨林および広葉樹林)に至っては2%足らずだった。このように人間は他の種に寛大ではなく、「保護生物学の研究者たちは、既存の国立公園や保護地区の大半は、とくに大型種の長期的な生存を保障するには規模があまりにも小さすぎるという点で、意見が一致している」とスミスはいう。
もちろん、全ての被害が爆発の後で発生したわけではないが、現人口の2/3が1940年以降に誕生したことを考えれば、大半はやはり爆発後に発生したと考えられる。さらに、被害の割合は間違いなく加速しており、人類が過去の五大絶滅に匹敵する種の絶滅をもたらしそうだという考えには説得力がある。スミルの「生物多様性の消失」というカテゴリーに付随する被害を、私たちはこのようにとらえている。
最後のカテゴリーは「自然界の重要な資源やサービスの利用可能性の低下」である。これについては、まずコリン・キャンベルを取り上げさせてほしい。キャンベルは、世界は現在年間約4立方キロメートルの原油を消費しており、地球の石油のおよそ半分と天然ガスの半分近くを使ってきたと推測している。さらにリチャード・ダンカンによれば、1人当たりの石油供給量とエネルギー供給量は、ともに1979年にピークに達したという。
しかし、この分野に付随する被害の詳細を知るには、デビット・ビメンテルらの論文を見るのが一番だろう。偶然にもこの論文は、理由こそ二酸化炭素の排出量とは異なるが、世界の人口を20億にする必要性も唱えている。そこから、私たちのリストに次の項目を付け加える事にする(すべては原文に完全に参照しやすい形で掲載されている)。(a)世界中で30億人が栄養不良状態にある;(b)栄養不良や病気で毎日4万人の子どもが死んでいる;(c)都市化や高速道路建設の為に失われる土地の面積は、世界全体で毎年1000万ヘクタールから3500万ヘクタールに達しており、その半分は耕地からの転用である;(d)世界全体で毎年1000万ヘクタールを超える生産性の高い耕地が著しく劣化し、放置されている(10年間で全体のおよそ7%に達している);(e)ほぼ80カ国で水需要が供給量をすでにはるかに上回っている;(f)1960年以降、世界の耕地の約1/3が都市化や高速道路建設、土壌浸食、塩化、浸水のために失われた;(g)1人あたりの穀物生産量は1984年に減少し始め、現在も減りつづけている;(h)1人当たりの灌漑面積は1978年に減少し始め、現在も減りつづけている;(i)1人当たりの食物生産量は1980年に減少し始め、現在も減りつづけている。;(j)食料生産に欠かせない肥料の供給量は1989年に減少し始め、現在も減り続けている。この他、土壌の消失については、深刻な問題だが、測定が難しく、ここでは省略した。
人間の波は、1990年代までに地球のあらゆる場所に押し寄せ、もっとも生産力に富む生態系を占有した(裏表紙の地図参照。(転載者注:図は本誌を見てください))。その時点で、他の生物に残された大陸の地表面はわずか1/3だったとスメルは言う。この残り物の土地は、約40%が極付近の凍土帯、20%は亜熱帯の砂漠や半砂漠地帯と、ほとんどが深刻な問題を抱えた生産性の乏しい生態系に属している。一方で、80年代半ばに熱帯雨林に残された手付かずの自然はわずかに6%ほどで、温帯林(雨林および広葉樹林)に至っては2%足らずだった。このように人間は他の種に寛大ではなく、「保護生物学の研究者たちは、既存の国立公園や保護地区の大半は、とくに大型種の長期的な生存を保障するには規模があまりにも小さすぎるという点で、意見が一致している」とスミスはいう。
もちろん、全ての被害が爆発の後で発生したわけではないが、現人口の2/3が1940年以降に誕生したことを考えれば、大半はやはり爆発後に発生したと考えられる。さらに、被害の割合は間違いなく加速しており、人類が過去の五大絶滅に匹敵する種の絶滅をもたらしそうだという考えには説得力がある。スミルの「生物多様性の消失」というカテゴリーに付随する被害を、私たちはこのようにとらえている。
最後のカテゴリーは「自然界の重要な資源やサービスの利用可能性の低下」である。これについては、まずコリン・キャンベルを取り上げさせてほしい。キャンベルは、世界は現在年間約4立方キロメートルの原油を消費しており、地球の石油のおよそ半分と天然ガスの半分近くを使ってきたと推測している。さらにリチャード・ダンカンによれば、1人当たりの石油供給量とエネルギー供給量は、ともに1979年にピークに達したという。
しかし、この分野に付随する被害の詳細を知るには、デビット・ビメンテルらの論文を見るのが一番だろう。偶然にもこの論文は、理由こそ二酸化炭素の排出量とは異なるが、世界の人口を20億にする必要性も唱えている。そこから、私たちのリストに次の項目を付け加える事にする(すべては原文に完全に参照しやすい形で掲載されている)。(a)世界中で30億人が栄養不良状態にある;(b)栄養不良や病気で毎日4万人の子どもが死んでいる;(c)都市化や高速道路建設の為に失われる土地の面積は、世界全体で毎年1000万ヘクタールから3500万ヘクタールに達しており、その半分は耕地からの転用である;(d)世界全体で毎年1000万ヘクタールを超える生産性の高い耕地が著しく劣化し、放置されている(10年間で全体のおよそ7%に達している);(e)ほぼ80カ国で水需要が供給量をすでにはるかに上回っている;(f)1960年以降、世界の耕地の約1/3が都市化や高速道路建設、土壌浸食、塩化、浸水のために失われた;(g)1人あたりの穀物生産量は1984年に減少し始め、現在も減りつづけている;(h)1人当たりの灌漑面積は1978年に減少し始め、現在も減りつづけている;(i)1人当たりの食物生産量は1980年に減少し始め、現在も減りつづけている。;(j)食料生産に欠かせない肥料の供給量は1989年に減少し始め、現在も減り続けている。この他、土壌の消失については、深刻な問題だが、測定が難しく、ここでは省略した。
これは メッセージ 102780 (koukotsuNoHito さん)への返信です.
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