イスラエル/パレスチナ和平

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嵐の前の静けさと言うか

投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2004/07/10 00:13 投稿番号: [7808 / 20008]
最近目に付いたなかで記憶に残っているニュースは

1イスラエルの極右によるシャロン暗殺計画の存在を、シンベト(イスラエル秘密警察)長官が明言し、警戒を呼びかけ。一部のラビが「占領地を異教徒に渡すものはユダヤ人の敵であり、死に値する」と宣言したこともある。

→シャロンがラビンと同じ運命を辿る可能性が出てきた(一昔前なら考えられない)。入植地撤去に絡んで一部入植者が徹底抗戦を叫んでいることもあり、ちょっと大げさだけど「内戦」の様相も。


2アラファトがハーレツ紙とのインタビューで「イスラエルはユダヤ国家であり続けるべき」と発言して、難民帰還権の放棄を示唆。

→おそらくアドバルーンってやつで、真意ではないと思うが、もし真意であった場合は「2国家共存」への大きな障害がなくなることになる。
ただ、パレスチナ内部ではアラファト発言に猛反発。


3ハマスのカッサムロケットでイスラエル市民に初の死者。イスラエル側は発射に使われたガザ北部の農場を壊すことで対応。

→壁によるテロ防止の限界が浮き彫りに。カッサムロケットはどんどん飛距離が伸びており、このままではガザからの撤退が不可能になる。


4防護壁に対してイスラエル最高裁が建設ルートの変更命令。壁自体は「合法」としながらも、建設に当たっては「治安と人権のバランスの考慮」が必要と。

→今日あたりハーグの国際司法裁判所が壁問題の判決を出すことになっており、リークされた報道では、「壁の違法性と撤去」というパレスチナ側の主張を全面的に認めた採決となる模様。
ただし判決に強制力はないので、これまでの数々の国連決議のような「非難のための非難」となりそう。


5エジプト政府の自治政府改革要求にEUも加勢。「受動的に動いて時間稼ぎをするのではなく、積極的に治安改革と権力委譲をやらなければ、ロードマップはこのまま死ぬ」とアラファトに警告。

→EUが作った「自治政府汚職官僚リスト」をエジプトがアラファトに突きつけたらしい。ま、アラファトが権力を手放すはずはない。
問題はアラファトの寿命が解決するでしょう。


こんな感じでしょうか。

パレスチナもイスラエルも、現在の武力衝突の陰で「政治的大動乱」の予兆を秘めているように思えます。

イスラエル側では3と4に見られるように「一方的分離で一件落着」という楽観ムードに水を差される自体が起きているし、1のようにシャロンが殺された場合、誰が後継になるのかさっぱりわからない。
ネタニヤフなら一方的分離はキャンセルされるだろうし・・・

パレスチナ側は武力闘争の行き詰まりと、5の外部からの改革要求で、自治政府も武力組織も転換期にあるように見える。
2の方針転換の示唆も、こういった状況を反映しているのかもしれない(それとも単にアラファトのボケが進んでいるのかもしれない)。
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