>わからない3
投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2004/04/29 16:53 投稿番号: [7671 / 20008]
>○ヒズボラの、現在の活動意義とは何なのか。
ヒズボラはイランとシリアの援助を受けているテロ組織で、ハマスなどを援助していますが、同時にレバノン国内では合法政党でもあり、企業やサッカーチームを保有する社会的公益的?存在でもあります。(「合法的政党や企業といったフロント団体を掲げるが実態はテロ組織」とも言える)
今までアラブ諸国がイスラエル軍の軍事行動に負け続けていた中で、長年のゲリラ闘争でレバノンからイスラエル軍を撤退させたヒズボラの権威は高いですが、たしかにイスラエル軍がレバノンから撤退した以上は闘争の意義はなくなる。
そこで「今度はシェバ農場を取り返す!」と煽っていますが、この場所「シェバ農場」は本当にレバノン領土なのかが怪しいところで、レバノン人も多くは「ヒズボラが言い出すまでその存在を知らなかった」というのが本音。レバノン国民は、「やっと内戦が終わってほっとしたのに、なんでまたパレスチナとイスラエルの紛争に首を突っ込まなきゃいけないのだ?」と感じており、ヒズボラもその世論を感じています。最近ヒズボラが誘拐したイスラエル軍兵士(の遺体)と、イスラエル軍にテロリストとして捕まえられていたレバノン人らとの「捕虜交換」があり、アラブ諸国では「やっぱヒズボラはすごい」と名をあげましたが、これが最後の武力闘争かもしれません。穏健現実路線の政治勢力になるのでは?
ヒズボラについては私よりsascom007さんが詳しいので、氏の降臨を待つか、過去の氏の投稿をチェックしてみてください。
>○パレスチナ自治政府とファタハ、PLO、ハマスやイスラム聖戦などとの力関係や利害関係の謎。
元々は、パレスチナ自治政府はPLOによる一党独裁です。そしてファタハはPLOを牛耳るグループです。またファタハ傘下にはアルアクサ団という武装集団があり、積極的にテロをやっています。
ハマスとイスラム聖戦は独立の組織で、自治政府には所属していません。ハマスと聖戦はオスロ合意も、それによってできた自治政府も認めていませんので。つまり自治政府=PLO=ファタハ組へのライバルと言えます。
ところが最近少しこの構造が変わってきた。
1自治政府、PLO、ファタハの内輪もめと権威低下:独裁者アラファトへの批判、中堅幹部による上層部の汚職告発、部族間の紛争、治安機関同士の衝突など、深刻な内輪もめがあり内部の統制が緩んできた。
2アルアクサとハマスの接近:イスラエル軍の幹部暗殺作戦などでテロの実行が難しくなったため、自爆テロなどで共同作戦が増えた。それと同時にガザの一部のアルアクサ団地方責任者が西岸のファタハ本部からの連絡に応じなくなり、代わりにガザのハマス幹部らに接近しているらしい。
もともと自治政府は資金力(海外諸国の援助など。日本も相当出しているはず)や武力(自治警察)でハマスを圧倒しており、「ハマスを叩こうと思ったらいつでもやれる」と言っていましたが、このような状況から今では疑問視されています。イスラム聖戦は民衆組織などを持たないので少数派だけど、ハマスは草の根の支持がある。
ガザからイスラエルが出て行った後に、各武装組織や治安機関などのあいだで複雑な衝突が起きたり、ハマスが制圧してイスラム原理主義国家が出来るのではと危惧されています。とくに心配しているのはエジプト。イスラム同胞団系の原理主義テロ組織と戦っている国なので、「ガザに原理主義の牙城が出来たら、エジプトの治安が危ない」と危惧しています。そこでハマスに対して「現実的になって自治政府に合流しなさい」と説得仲介をやっているのですが、なかなか上手くいかない。
もっとも、カリスマだったヤシンが死んだ後でハマスがどの程度の求心力を持つのかは不明です。現在はシリアにいる在外指導部が仕切っているようなので、ガザの人民の声をうまく掴めるのか? 海外からの資金へのチェックが厳しくなったので資金力も細っているはず。エジプトの勧めに従って自治政府と手打ちしたほうがいいんじゃないかと思いますけどね。
ヒズボラはイランとシリアの援助を受けているテロ組織で、ハマスなどを援助していますが、同時にレバノン国内では合法政党でもあり、企業やサッカーチームを保有する社会的公益的?存在でもあります。(「合法的政党や企業といったフロント団体を掲げるが実態はテロ組織」とも言える)
今までアラブ諸国がイスラエル軍の軍事行動に負け続けていた中で、長年のゲリラ闘争でレバノンからイスラエル軍を撤退させたヒズボラの権威は高いですが、たしかにイスラエル軍がレバノンから撤退した以上は闘争の意義はなくなる。
そこで「今度はシェバ農場を取り返す!」と煽っていますが、この場所「シェバ農場」は本当にレバノン領土なのかが怪しいところで、レバノン人も多くは「ヒズボラが言い出すまでその存在を知らなかった」というのが本音。レバノン国民は、「やっと内戦が終わってほっとしたのに、なんでまたパレスチナとイスラエルの紛争に首を突っ込まなきゃいけないのだ?」と感じており、ヒズボラもその世論を感じています。最近ヒズボラが誘拐したイスラエル軍兵士(の遺体)と、イスラエル軍にテロリストとして捕まえられていたレバノン人らとの「捕虜交換」があり、アラブ諸国では「やっぱヒズボラはすごい」と名をあげましたが、これが最後の武力闘争かもしれません。穏健現実路線の政治勢力になるのでは?
ヒズボラについては私よりsascom007さんが詳しいので、氏の降臨を待つか、過去の氏の投稿をチェックしてみてください。
>○パレスチナ自治政府とファタハ、PLO、ハマスやイスラム聖戦などとの力関係や利害関係の謎。
元々は、パレスチナ自治政府はPLOによる一党独裁です。そしてファタハはPLOを牛耳るグループです。またファタハ傘下にはアルアクサ団という武装集団があり、積極的にテロをやっています。
ハマスとイスラム聖戦は独立の組織で、自治政府には所属していません。ハマスと聖戦はオスロ合意も、それによってできた自治政府も認めていませんので。つまり自治政府=PLO=ファタハ組へのライバルと言えます。
ところが最近少しこの構造が変わってきた。
1自治政府、PLO、ファタハの内輪もめと権威低下:独裁者アラファトへの批判、中堅幹部による上層部の汚職告発、部族間の紛争、治安機関同士の衝突など、深刻な内輪もめがあり内部の統制が緩んできた。
2アルアクサとハマスの接近:イスラエル軍の幹部暗殺作戦などでテロの実行が難しくなったため、自爆テロなどで共同作戦が増えた。それと同時にガザの一部のアルアクサ団地方責任者が西岸のファタハ本部からの連絡に応じなくなり、代わりにガザのハマス幹部らに接近しているらしい。
もともと自治政府は資金力(海外諸国の援助など。日本も相当出しているはず)や武力(自治警察)でハマスを圧倒しており、「ハマスを叩こうと思ったらいつでもやれる」と言っていましたが、このような状況から今では疑問視されています。イスラム聖戦は民衆組織などを持たないので少数派だけど、ハマスは草の根の支持がある。
ガザからイスラエルが出て行った後に、各武装組織や治安機関などのあいだで複雑な衝突が起きたり、ハマスが制圧してイスラム原理主義国家が出来るのではと危惧されています。とくに心配しているのはエジプト。イスラム同胞団系の原理主義テロ組織と戦っている国なので、「ガザに原理主義の牙城が出来たら、エジプトの治安が危ない」と危惧しています。そこでハマスに対して「現実的になって自治政府に合流しなさい」と説得仲介をやっているのですが、なかなか上手くいかない。
もっとも、カリスマだったヤシンが死んだ後でハマスがどの程度の求心力を持つのかは不明です。現在はシリアにいる在外指導部が仕切っているようなので、ガザの人民の声をうまく掴めるのか? 海外からの資金へのチェックが厳しくなったので資金力も細っているはず。エジプトの勧めに従って自治政府と手打ちしたほうがいいんじゃないかと思いますけどね。
これは メッセージ 7667 (sduqx さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a5a4a59a5ia5a8a5ka1bfa5qa5la59a5aa5jobjbf_1/7671.html