イスラエル/パレスチナ和平

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再掲:パレスチナの現実(4)

投稿者: GivingTree 投稿日時: 2004/03/25 10:06 投稿番号: [7408 / 20008]
4.鉄扉の中の生活

  すべてのパレスチナ難民家族が、外に建てられた、イスラエル兵に容赦なく爆破されてしまうような一戸建てに住んでいるわけではない。むしろそうした家族は”幸運”な一握りの人々で、パレスチナ難民のほとんどは密集したアパートで集団生活を営んでいる。最近ニュースで見たモスクワの住宅事情と似たようなもので、三世帯にも渡るまったくの赤の他人同士が、1Kほどもないスペースで一緒に暮らしている。モスクワの「異」世帯同居生活と違うのは、パレスチナ人たちは溶接された鉄扉の中で生活しているという事だ。
  スライドを見せられてもピンとこなかったんだが、確かに部屋中の扉が溶接されている。もしかして、外出できないのか?と思ったが、さすがにその自由は許されているようだ。そして、居住区としてこの一組三世帯ほどの家族同士が使えるのはわずか1Kほどのスペース。あとの部屋のドアはすべて溶接された鉄扉に取って替わられていて、完全に行き来できなくなっている。部屋はあるのに、使えない。あっても使わせない、というイスラエル側の措置だ。
  このドアの溶接作業が軍によって行われたのか、立ち退いたイスラエル人によって行われたのかはわからなかった。だが、パレスチナ人家族たちは、その与えられた場で生活するしかない。イスラエル側からすれば「与えてやっている」という事なのだろう。
  このような閉塞した空間の中でも、パレスチナの人たちは互いに協力し合い、励ましあい、力強く生きているようだった。そのけなげな姿に思わず涙した。自分の頭の中で、「虐げられる人々」というのは歴史にしか存在しておらず、日本においては古くはエタ非人や被差別部落民くらいのものだと思っていた。そして、いくら難民とはいえ、パレスチナの人たちの生活もそんなに悪くはないのだろうとタカをくくっていた。しかし違った・・・これが、現代を生きる虐げられた人々の営みなのだ。これなら、各国のNGOにより青空の下で様々な支援を受けることができるアフガン難民の方がよっぽど恵まれている。

  このもう1つのパレスチナの現実は、生活の隅々まで、パレスチナ人の生きる自由と生きる楽しみを奪っている。彼等にとって、死を選ぶことはもしかして生きることより楽な道なのかもしれない・・・。
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翻訳/抄訳/文責:   GivingTree(etranger3_01の情報投稿用別IDです)
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