イスラエル/パレスチナ和平

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テロへ拒否宣言2

投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2003/06/04 12:37 投稿番号: [5422 / 20008]
●このトピに私が来たのは2002年初頭ですが、その頃は
「パレスチナの武装闘争は占領地解放のための正当な闘争行為であり、テロではない」
という人が多かった。
そういう人に言わせれば、
「自爆攻撃は、イスラエルの占領に対抗する唯一の手段であり、正当なもの」
「非難されるべきはイスラエルの占領」
「テロを喰らい続けても譲歩しないイスラエル人は愚か」
「イスラエルが占領を止めれば、テロは終わる」とのことだった。

で、私は
1テロは、まずそれ自体が醜く、残虐である。
2そしてテロに対する正常な反応として、イスラエルの世論はどんどん右傾化しており、
結果としてイスラエルの占領政策、右派政権を強固にする。
3そのためテロは、パレスチナ独立という目的に、真っ向から反する愚かな戦略である。
と論をはってきた。
だから、今回アラブ諸国が
「過激主義と暴力の文化を拒否する」と明言したことは感慨深い。

当時、パレスチナのテロを「殉教攻撃」と言い換えていたような人は、
もうほとんどこのトピにはいない。
おそらくバリ島テロでテロの残虐性を、北朝鮮の拉致事件でイスラエル世論の反応の正常さを
モスクワの人質事件で愚かさを感じ、一人一人方向転換していったのだろう。

アラブ諸国の方向転換や、アッバス首相のテロとの決別方針は、
もちろんこうしたことから生まれたのではなく、現実政治から来た。
つまりイラク戦争だろう。
ハイパーパワー(と、そのハイパー保安官)を怒らせることが、
どんな結果を産むのか痛感したはず。

エジプト、サウジ、ヨルダンといった親米アラブ国首脳は、
いずれも「独裁」という負い目を感じている。
それぞれの体制の延命を目指すなら、当然どこかで米にすりよるしかない。
パレスチナも事情は同じ。
「ラマラへ海兵隊が来る前に、自分達の手でアラファト像を倒そう」
そういう意思が働いたのだろう。

問題はこういったアラブ諸国首脳の危機感を、
どこまでアラブ諸国の民衆が共有できるか、ということ。
政府レベルの方針転換が、はたしてモスクレベル、ストリートレベルにまで波及するのか?
私はけっこう悲観的。
アラブ人民が好む陰謀論、グローバル経済に乗り遅れた鬱憤と閉鎖的な社会への不満、
言論の不自由、政治の不自由を考えると、
方針転換が広く国民に共有されることはないだろう。
アラブ諸国が民主主義国家にならない限り、若者がテロへ流れる動きは止まらないし、
社会の不満のスケープゴートにイスラエルが使われるという状況も変わらない。

そういう意味で、今後イラクの民主化が成功するか否かという点が、
中東和平の密かなカギになるだろう。
イラクが民主化すれば、他のアラブ諸国の国内でも民主化圧力が高まる。
各国政府がその圧力を反米/反イスラエル闘争へ逃がそうとすれば、ハイパー保安官を怒らせるから、
ゆっくりと民主化の方向へ向かう必要が出てくる。
ガス抜きとしてイスラエルを非難することは沈静化し、
資本家レベル、大衆レベル、知識人レベル、聖職者レベルでの交流や相互理解が進めば、
「平和共存」という夢へ、ゆっくりと進むことになるだろう。

もちろん民主化の過程では、極端なポピュリズムが政権を握り、
アメリカやイスラエルと対峙する国も出てくるかもしれない。
そのときにはアラブ諸国の知識人の真価が問われることになる。
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