イスラエル/パレスチナ和平

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>>過激派とファタハ交戦

投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2003/05/21 16:10 投稿番号: [5353 / 20008]
>すみませんが私は無知で、
>なぜイスラム過激派とパレスチナ解放機構の間で銃撃戦が起きるのかが、よく分かりません。
>レバノンもアラブ国家ですし・・・。教えてください

私も無知なのですが、だいたいは次のようなことです。

「難民」と聞くと、「弱くて可哀相な人たち」というのが第一印象でしょう。
で、彼らが「同胞」に助けられていると聞くと、「麗しき兄弟愛」を想像するでしょうが、
パレスチナ難民とアラブ諸国の間では、そのような関係はないのです。

イスラエル成立に伴い、または6日戦争でのイスラエル進軍に伴い、
大量のパレスチナ人が、故郷を離れて周辺のアラブ諸国に逃げてきました。
つまり難民です。
パレスチナ難民は現在400万人近く、(No5200参照)
そのなかには国連管理のもとで難民キャンプに暮らしているケースと、
避難先の国で国籍を取得したりして無事に定住しているケースがあります。

たとえば、シリアやレバノンのパレスチナ難民は、
狭苦しいキャンプ(簡易住宅)に押し込められ、苦しい生活を余儀無くされています。
この理由は、国自体が貧しくて、国民として受け入れるのが困難であること。
また、政治的な理由です。

まず、生活面で競合があります。
たとえば、低賃金労働をも厭わない難民が、受け入れ諸国民の職場を奪うことは想像できますよね。
また、政治的な摩擦。
1970年代のヨルダンでは、難民の代表PLOが「国家内国家」のような立場に成長したため、
ヨルダン政府は武力でPLOを追い出しました。
1980年代のレバノンでも同様の過程がありました。
レバノンでは難民と政府の対立が、部族対立、宗派の対立にも飛び火して、
シリア、イラン、そしてイスラエルが介入する大規模な内戦になりました。
そのなかでは、レバノンのある軍事組織によって、パレスチナ難民の大量虐殺事件も起きています。
これはイスラエル軍の黙認のもとで起こされた戦争犯罪であり、
当時のシャロン国防相が責任を問われましたが、計画者+下手人はアラブ同胞のレバノン人です。
同胞のアラブ人のなかには、そこまでパレスチナ人とPLOを憎む人たちもいるのです。

レバノンでは現在、基本的に内戦は終わっていますが、
強力な中央政府が確立したわけではありません。
そして、難民の代表PLOも、独自の政治的(軍事的)なプレイヤーとなっているのが現状です。

受け入れ諸国は、同じアラブの同胞ですが、難民との関係は
「兄弟愛」に包まれたものではなく、緊張した関係なのです。
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