spica_022 さん
投稿者: adventureoftheultraworld 投稿日時: 2009/02/10 05:15 投稿番号: [18121 / 20008]
>今回のガザ侵攻は、西岸地区の入植を有利に進めるためにやったんじゃないか、と考えています。
ガザと西岸入植はあんまり関係ないですよ。
西岸とイスラエルの境界が決まっていないというのは事実です。また東エルサレムについてイスラエルは併合しており、これは他の占領地とは違ってまず手放さないのではないかとも思います。もちろんイスラエルにとって東エルサレム全体は欲しくなく、旧市街だけですが。
でも、少し考えれば、西岸を手に入れたければ西岸を攻撃すると思いませんか?(笑 ガザを攻撃してもしなくても、西岸に入植地を作ろうと思えば作れちゃいますからね。
ヨルダン渓谷は肥沃な場所でないし、第一、もうイスラエルは農業輸出で成り立っている国ではないので、さほど魅力は無いんですよ。
西岸の魅力と言えば聖書に出てくるユダヤ人ゆかりの地だということと、純防衛上の話(ネタニヤ近辺では国の幅が15キロほどしかなく、ここを攻められれば国土が南北に引き裂かれます)。でも防衛上の心配はもう無いので、それなりの対価で放棄できるでしょう。一部の狂信的入植者と対決できるガッツのある指導者なら。
>ガザは、もう、「撤退」の時点で見捨てた。ハマスが牛耳ってもかまわない。
いまでもたまに入植地撤去反対運動のステッカーをつけたり、反対運動のシンボルだったオレンジのリボンをつけたままの乗用車を見かけますが、「またガザに入植地を作ろう」という声はほとんどないです。エルサレムのような聖地の問題もなく、ユダヤ人の歴史上にもたいして出ていない場所なので、ハマスがイスラエルとの共存を受けれれば、大して問題はないと思います。もちろん綱領の改訂は前提です。
>ううーん、これはどうでしょ。ハマスの言い分に理があるからこそ、サウジアラビアやUAEといったアラブ諸国がこぞってガザを支援してるんじゃないんでしょうか?
そりゃだいぶ事実認識が間違ってますよ。戦争中にカタールに緊急アラブ連盟総会を呼びかけましたが、エジプトとサウジをはじめとする不参加国が続出したのを覚えてらっしゃいませんか?
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7833510.stm
ハマスを支援しているアラブ諸国はほとんどなく、シリアとカタールくらい。
カタールは米軍基地とアルジャジーラの双方を抱えるというバランスの国で、支援の本気度は不明です、ただ、2年ほど前にハマス幹部が現金を大量にガザへ持ち込もうとしたとき、資金の出所としてカタールが挙げられていました。
シリアはハマスの亡命指導部を保護していますが、先代大統領が「もうアラブの国は20個以上あるのに、なんでもう一つ(パレスチナ)必要なのか?」と放言したことがあります。先代以来のアラファト嫌いゆえ、ファタハと対立するハマスを助けているという次第。もしイスラエルとシリアの和平交渉が進めば、手の平を返すでしょう。
地域のヘビーウエイトクラスであるサウジ、エジプトはハマスを警戒しています。
サウジにとってみれば、選挙後にせっかくメッカでファタハとハマスの仲裁をしたのに反故にされたという怒りと、かつてイラン巡礼団がメッカで起した騒擾事件以来、イランをかなり警戒視しているという事情があります(3年ほど前にイラン大統領がサウジを公式訪問しましたが、両国の関係改善はまだまだ)。なんといってもビンラーディンを産んだ国としてアメリカから白眼視されているのに、ハマス支援で刺激するのは避けたい。
エジプトはかつてムスリム同胞団のテロに悩まされた過去があります。現在は穏健化した同胞団の力がまた伸びてきているので、ムスリム同胞団の影響を受けて結成されたハマスは嫌な相手。また、イスラエルとの停戦交渉や、昨年11月にはファタハとの手打ちに尽力したのに、前者については破棄、後者はドタキャンと、すべてハマスに反故にされたという怒りがある。
UAEはイランと国境紛争を抱えており、これもハマスに腰を入れて援助しているとは言えません。もちろん、これらはすべて政府レベルの話。民間の篤志家(またはテロ支援家と言うべきか)が寄付する分については分かりません。
その間隙をぬってハマスに接近しているのはイラン。イランにとってみれば「アメリカにNoと言える国」とアピールするのに良いですし、また核問題が緊迫した時には海外部隊として利用できるからでしょう
このようにハマスを支援している国はアラブ諸国にほとんどありません。支援にしても支援しないにしても、「言い分に理(または非)があるから」ではなく、「自国にとって都合がいいから」であることにご留意を。
ガザと西岸入植はあんまり関係ないですよ。
西岸とイスラエルの境界が決まっていないというのは事実です。また東エルサレムについてイスラエルは併合しており、これは他の占領地とは違ってまず手放さないのではないかとも思います。もちろんイスラエルにとって東エルサレム全体は欲しくなく、旧市街だけですが。
でも、少し考えれば、西岸を手に入れたければ西岸を攻撃すると思いませんか?(笑 ガザを攻撃してもしなくても、西岸に入植地を作ろうと思えば作れちゃいますからね。
ヨルダン渓谷は肥沃な場所でないし、第一、もうイスラエルは農業輸出で成り立っている国ではないので、さほど魅力は無いんですよ。
西岸の魅力と言えば聖書に出てくるユダヤ人ゆかりの地だということと、純防衛上の話(ネタニヤ近辺では国の幅が15キロほどしかなく、ここを攻められれば国土が南北に引き裂かれます)。でも防衛上の心配はもう無いので、それなりの対価で放棄できるでしょう。一部の狂信的入植者と対決できるガッツのある指導者なら。
>ガザは、もう、「撤退」の時点で見捨てた。ハマスが牛耳ってもかまわない。
いまでもたまに入植地撤去反対運動のステッカーをつけたり、反対運動のシンボルだったオレンジのリボンをつけたままの乗用車を見かけますが、「またガザに入植地を作ろう」という声はほとんどないです。エルサレムのような聖地の問題もなく、ユダヤ人の歴史上にもたいして出ていない場所なので、ハマスがイスラエルとの共存を受けれれば、大して問題はないと思います。もちろん綱領の改訂は前提です。
>ううーん、これはどうでしょ。ハマスの言い分に理があるからこそ、サウジアラビアやUAEといったアラブ諸国がこぞってガザを支援してるんじゃないんでしょうか?
そりゃだいぶ事実認識が間違ってますよ。戦争中にカタールに緊急アラブ連盟総会を呼びかけましたが、エジプトとサウジをはじめとする不参加国が続出したのを覚えてらっしゃいませんか?
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7833510.stm
ハマスを支援しているアラブ諸国はほとんどなく、シリアとカタールくらい。
カタールは米軍基地とアルジャジーラの双方を抱えるというバランスの国で、支援の本気度は不明です、ただ、2年ほど前にハマス幹部が現金を大量にガザへ持ち込もうとしたとき、資金の出所としてカタールが挙げられていました。
シリアはハマスの亡命指導部を保護していますが、先代大統領が「もうアラブの国は20個以上あるのに、なんでもう一つ(パレスチナ)必要なのか?」と放言したことがあります。先代以来のアラファト嫌いゆえ、ファタハと対立するハマスを助けているという次第。もしイスラエルとシリアの和平交渉が進めば、手の平を返すでしょう。
地域のヘビーウエイトクラスであるサウジ、エジプトはハマスを警戒しています。
サウジにとってみれば、選挙後にせっかくメッカでファタハとハマスの仲裁をしたのに反故にされたという怒りと、かつてイラン巡礼団がメッカで起した騒擾事件以来、イランをかなり警戒視しているという事情があります(3年ほど前にイラン大統領がサウジを公式訪問しましたが、両国の関係改善はまだまだ)。なんといってもビンラーディンを産んだ国としてアメリカから白眼視されているのに、ハマス支援で刺激するのは避けたい。
エジプトはかつてムスリム同胞団のテロに悩まされた過去があります。現在は穏健化した同胞団の力がまた伸びてきているので、ムスリム同胞団の影響を受けて結成されたハマスは嫌な相手。また、イスラエルとの停戦交渉や、昨年11月にはファタハとの手打ちに尽力したのに、前者については破棄、後者はドタキャンと、すべてハマスに反故にされたという怒りがある。
UAEはイランと国境紛争を抱えており、これもハマスに腰を入れて援助しているとは言えません。もちろん、これらはすべて政府レベルの話。民間の篤志家(またはテロ支援家と言うべきか)が寄付する分については分かりません。
その間隙をぬってハマスに接近しているのはイラン。イランにとってみれば「アメリカにNoと言える国」とアピールするのに良いですし、また核問題が緊迫した時には海外部隊として利用できるからでしょう
このようにハマスを支援している国はアラブ諸国にほとんどありません。支援にしても支援しないにしても、「言い分に理(または非)があるから」ではなく、「自国にとって都合がいいから」であることにご留意を。
これは メッセージ 18080 (spica_022 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a5a4a59a5ia5a8a5ka1bfa5qa5la59a5aa5jobjbf_1/18121.html