Re: これが現実
投稿者: moccusboccus 投稿日時: 2007/02/27 13:26 投稿番号: [12900 / 20008]
>スンニー派のハマスになぜ支援するのでしょうか?それらを見た場合、「湾岸の盟主」以上の何かを目指しているとは思いませんか?
イランが「スンニー派」の「ハマス」を支援するのは、ただ道具として利用するためである。イランが「パレスチナ人組織」の中で本当に信頼しているのは、「イスラム聖戦機構」(1983年、ホメイニ師の肝いりで成立)にも参加している「イスラム聖戦」だけである。
イランは当面は「湾岸の盟主」以上のものは目指していない。「湾岸の盟主」になるためだけでも、サウジアラビアはじめ湾岸諸国との軋轢は必至だし、当然欧米諸国もイランの動向には警戒の目を光らせているわけだから、簡単になれるというものではない。
それにペルシア人の国イランが、アラブ民族の発祥の地であるアラビア半島をはじめ中東全域を支配下に置く、あるいは中東全域のリーダーシップを取るという発想は、アラブ諸国側から見るなら一種の「ペルシャ帝国主義」以外の何ものでもなく、21カ国と1地域からなる「アラブ連盟」が、真っ向から反対しよう。
また補足するなら、7世紀以来「シーア派」国家を貫いてきたイランは、「シーア派」のリーダーにはなり得ても、「イスラム世界」のリーダーにはなれない。
要するに「イスラム世界」の9割は「スンニー派」であり、自ら「イスラム世界」のリーダーをもって任じているエジプトや、「イスラムの聖地」メッカとメディナを支配しているサウジアラビア、さらには二十世紀初頭まで長きにわたって中東を支配していたトルコなどが、中東全域のイランのリーダーシップを簡単に認めるはずがないということ。
>特に中東では反米反イスラエルか親米親イスラエルの対立軸が最も重要なものの一つと言えるでしょう。
そもそも中東には「親米」の国はあるが、「親イスラエル」という国は一つもない。ただしイスラエルの存在を認めている国と、認めていない国があって、認めていない国の筆頭は「サダム・フセイン政権」のイラクが崩壊した現在、イラン、シリアということになる。(「パレスチナ人組織」の中では、「イスラム聖戦」「ハマス」「PFLP」などが、イスラエルの存在を認めていない)
またイスラエルとの国境線が画定しているエジプト、ヨルダンは既にイスラエルと「平和条約」を締結しており、レバノンも「イスラエル軍」の完全撤兵により「平和条約」締結の条件は整っているといえるが、シリアだけはイスラエルとの国境線が画定せず、「平和条約」締結の目途も立たないままエンドレスな交渉が続いている。
このような現況を反映して、イラン、シリアが様々な思惑を持って、「ハマス」「イスラム聖戦」、あるいは「ヒズボラ」などのイスラエルに対するテロを資金面、軍事面で支えているといえよう。
>米軍敗退で自信を取り戻した反米反イスラエル勢力が台頭して、かつて、太平洋戦争に突入する日本の様に、イラクに無理やり突入する米国の様になってしまう事を予測しています。
上記の譬えは適切ではない。
イランの「核施設」が「米軍」を中核とする「多国籍軍」に空爆でもされる事態となれば、イランが「自衛権」を発動して軍事的に対抗する可能性は十分あるが、それ以外のケースとして、イスラム圏のどこかの国が、軍事的にはるかに優勢なアメリカ、あるいはイスラエルに対し、猪突猛進に自滅覚悟の戦争を仕掛けることはあり得ない。
ただし、「アルカイダ」などの「テロ組織」が、アメリカ、イスラエルのみならず、「EU」諸国、ロシア、インドなどでテロを行なう可能性は常にある。
>現在のイラクではクルド系を除き、ほぼ反米反イスラエルとなってしまったでしょう。
イラクの反米感情は、今一時的に高いレベルにあるが、「米軍」撤退と共にトーンダウンする。
イラクの「反イスラエル」感情は、国内の不満を外に向けるため「パレスチナ問題」をことさら強調していた「サダム・フセイン政権」時より、むしろ現在の方が低下しているといえよう。イラク人にしてみれば、「イスラエルどころではない」というのが正直なところだろう。
>米国が敗退すれば、イラクのスンニー派シーア派共通に持つ、反イスラエル反クルド感情を煽ることによって、混乱終息を図ることが最も現実的です。
クルド人やイスラエルを「スケープゴート」にして、現在のイラクの「シーア派」と「スンニー派」の対立解消を計ろうという発想そのものが、そもそも邪道。そんな誤魔化しで騙されるほど、現在のイラク人はお目出たくはない。その手のスネーキーな手法は、「サダム・フセイン時代」で、もう散々懲りている。
イランが「スンニー派」の「ハマス」を支援するのは、ただ道具として利用するためである。イランが「パレスチナ人組織」の中で本当に信頼しているのは、「イスラム聖戦機構」(1983年、ホメイニ師の肝いりで成立)にも参加している「イスラム聖戦」だけである。
イランは当面は「湾岸の盟主」以上のものは目指していない。「湾岸の盟主」になるためだけでも、サウジアラビアはじめ湾岸諸国との軋轢は必至だし、当然欧米諸国もイランの動向には警戒の目を光らせているわけだから、簡単になれるというものではない。
それにペルシア人の国イランが、アラブ民族の発祥の地であるアラビア半島をはじめ中東全域を支配下に置く、あるいは中東全域のリーダーシップを取るという発想は、アラブ諸国側から見るなら一種の「ペルシャ帝国主義」以外の何ものでもなく、21カ国と1地域からなる「アラブ連盟」が、真っ向から反対しよう。
また補足するなら、7世紀以来「シーア派」国家を貫いてきたイランは、「シーア派」のリーダーにはなり得ても、「イスラム世界」のリーダーにはなれない。
要するに「イスラム世界」の9割は「スンニー派」であり、自ら「イスラム世界」のリーダーをもって任じているエジプトや、「イスラムの聖地」メッカとメディナを支配しているサウジアラビア、さらには二十世紀初頭まで長きにわたって中東を支配していたトルコなどが、中東全域のイランのリーダーシップを簡単に認めるはずがないということ。
>特に中東では反米反イスラエルか親米親イスラエルの対立軸が最も重要なものの一つと言えるでしょう。
そもそも中東には「親米」の国はあるが、「親イスラエル」という国は一つもない。ただしイスラエルの存在を認めている国と、認めていない国があって、認めていない国の筆頭は「サダム・フセイン政権」のイラクが崩壊した現在、イラン、シリアということになる。(「パレスチナ人組織」の中では、「イスラム聖戦」「ハマス」「PFLP」などが、イスラエルの存在を認めていない)
またイスラエルとの国境線が画定しているエジプト、ヨルダンは既にイスラエルと「平和条約」を締結しており、レバノンも「イスラエル軍」の完全撤兵により「平和条約」締結の条件は整っているといえるが、シリアだけはイスラエルとの国境線が画定せず、「平和条約」締結の目途も立たないままエンドレスな交渉が続いている。
このような現況を反映して、イラン、シリアが様々な思惑を持って、「ハマス」「イスラム聖戦」、あるいは「ヒズボラ」などのイスラエルに対するテロを資金面、軍事面で支えているといえよう。
>米軍敗退で自信を取り戻した反米反イスラエル勢力が台頭して、かつて、太平洋戦争に突入する日本の様に、イラクに無理やり突入する米国の様になってしまう事を予測しています。
上記の譬えは適切ではない。
イランの「核施設」が「米軍」を中核とする「多国籍軍」に空爆でもされる事態となれば、イランが「自衛権」を発動して軍事的に対抗する可能性は十分あるが、それ以外のケースとして、イスラム圏のどこかの国が、軍事的にはるかに優勢なアメリカ、あるいはイスラエルに対し、猪突猛進に自滅覚悟の戦争を仕掛けることはあり得ない。
ただし、「アルカイダ」などの「テロ組織」が、アメリカ、イスラエルのみならず、「EU」諸国、ロシア、インドなどでテロを行なう可能性は常にある。
>現在のイラクではクルド系を除き、ほぼ反米反イスラエルとなってしまったでしょう。
イラクの反米感情は、今一時的に高いレベルにあるが、「米軍」撤退と共にトーンダウンする。
イラクの「反イスラエル」感情は、国内の不満を外に向けるため「パレスチナ問題」をことさら強調していた「サダム・フセイン政権」時より、むしろ現在の方が低下しているといえよう。イラク人にしてみれば、「イスラエルどころではない」というのが正直なところだろう。
>米国が敗退すれば、イラクのスンニー派シーア派共通に持つ、反イスラエル反クルド感情を煽ることによって、混乱終息を図ることが最も現実的です。
クルド人やイスラエルを「スケープゴート」にして、現在のイラクの「シーア派」と「スンニー派」の対立解消を計ろうという発想そのものが、そもそも邪道。そんな誤魔化しで騙されるほど、現在のイラク人はお目出たくはない。その手のスネーキーな手法は、「サダム・フセイン時代」で、もう散々懲りている。
これは メッセージ 12896 (t_miya1960 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/a5a4a59a5ia5a8a5ka1bfa5qa5la59a5aa5jobjbf_1/12900.html