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「麦の穂をゆらす風」:内戦を誘う者達 ③

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/12/22 00:56 投稿番号: [12524 / 20008]
PFLPのガッサン・カナファーニーの短編小説「ガザからの手紙」(岡真理訳)
主人公は、貧しいガザから何としても抜け出したかった。
「ぼくはガザが嫌いだった。ガザの人間が嫌いだった」
「どうあっても逃げ出さなければ」
カリフォルニア大学の土木工学科への入学が決まった。
そして家族に最後の別れを告げる。
最後の最後に姪が入院する病院に別れを告げに行く。
赤いパンタロンを土産に買ったと小さな嘘をつく。
「ナディア、赤いパンタロンはいやかい」
13歳の少女は、歯をくいしばって、白いカバーを指で持ち上げる。
大腿部から切断された脚が現れる。
ナディアはイスラエル軍の空爆で片足を失った。
幼い弟達を庇って、自分だけが逃げることもできた筈なのに、、、

外に出て、ガザの街を歩く主人公にはもう迷いはなかった。
昨日までと全く同じガザの街並み。
しかし主人公には、全く別物に見えるのだ。
この瓦礫の山は逃げ出すべき所なのではなく、
「醜い敗北の瓦礫の狭間で」生き抜くことにこそ意味だあるのだと。
それはナディアの足を取り戻す「挑戦」なのだと。

「麦の穂をゆらす風」の主人公も、
イギリスで医学を学ぶことが決まった。
エリートの道を真っ直ぐに歩んでいた。
もちろん、『引け目』も感じているのだが、
この貧しさから抜け出したい想いの方が強かった。
家族、友人に別れを告げ、列車に乗ろうとした駅で、
英軍が乗車を要求する。
機関士も車掌も駅員も組合の機関決定だと拒絶する。
殴る蹴るの暴行を繰り返す英軍兵士。
しかし彼らは乗車拒否を貫いた
血を流し、横たわる彼らを主人公は抱き起こす。
その後ろを主人公を乗せて行く筈だった列車が出て行く。
主人公にはもう迷いはなかった。
自分の生きていく道を見い出したのだ。
そこには躊躇や後悔の微塵もない。



ケン・ローチ監督「麦の穂を揺らす風
(原題The Wind That Shakes the Barley)」ガーディアンコラム
http://d.hatena.ne.jp/cameracamera/20061130/p1

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