いよいよ韓国消滅へカウントダウン!

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ソウル14

投稿者: k_g_y_7_234 投稿日時: 2006/11/12 21:24 投稿番号: [6587 / 73791]
女の従業員が木の小鉢に入れた白い飲み物を2つ持ってきた。

見るといかにもドブロクか馬乳酒のようである。キムは、テーブルに置かれた飲み物をしきりに説明しておる。要は片方がごく普通のマッコリ、もう片方には炭酸が入っているということであった。

「普通のマッコリからためしてみたい」
儂がそう言うと、キムは木のしゃもじで鉢の中のマッコリをゆっくりとかき回しはじめた。それを見いる内に、ふと山下のことが脳裏をかすめてしまった。遠い昔のことである。

儂は、南方のある小さな部隊に飛ばされた。若気のいたりもあって、上官にいちいちたてつくもんだから、睨まれて末端の部隊に飛ばされたのである。赴任して間もなく、部下たちがささやかな宴を開いてくれた。部下といっても儂より年上で、海千山千の古参兵たちが多かった。宴がはじまろうというときに、軍服の中になにやら大事そうに抱えた兵隊が儂のところに来て、抱えていたものを出した。一升瓶である。瓶の底、三分の一ほどが白く濁っていた。兵隊は山下といった。東北の造り酒屋の一人息子であるという。上の前歯が口が閉まらんほど出ておったから、皆に「出っ歯」と呼ばれておったが、別に気に止める風でもなく、見れば見るほどひょうきんな顔をしておる。山下は一升瓶を慎重に傾けると、儂の湯飲みに上澄みを注ぎはじめた。

「何かな?」
「我が隊秘蔵のドブロクであります!」
「ほう、そうか」
儂のこの一言で部下たちの顔に安堵が走った。どうやら、儂がどう反応するかヒヤヒヤしておったらしい。秘密にしていても、いずれバレることであるから、思い切って出すことにしたらしい。山下はしきりに手で「さあ、どうぞ」とばかりに勧める。一口なめてみたが、実に妙な味である。だが、酒には違いがなかった。当時は、米も味噌醤油も十分あったが、酒は貴重品である。部下たちは、また儂の反応を息をこらすように見ておる。部下たちの手前、一気に飲みほした。

「いかがでありますか?」
「うまい!」
するとやんやの喝采が巻き起こった。山下はと見ると、出ておる歯をさらに出しては、しきりにはにかんでおる。実はうまいとは決していえん酒であったが、部下たちの好意が気に入ったし、世辞も半分交じってそう言ったまでである。しかし、かなり度が強く、喉の奥にキリッときて、すぐに空きっ腹の胃がほってった。久しぶりの酒である。山下は、また上澄みをなみなみ儂の湯飲みに注ぐと、今度は一升瓶を振って白いもんを混ぜ合わせ、皆に注いでまわった。

宴も進み隠し芸が出た。実に芸達者が多い。山下は相棒と組んで夫婦漫才をやった。女房役である。女っ気ない部隊であるから、山下のなよなよした仕草は大いに受け、大いに盛り上がった。

ここは実に平穏である。戦争しておるなんてもんは忘れるくらいに平穏で、たまに敵機が上空高く飛び去るだけであった。事件と言えば、南方特有の高熱と下痢の兵隊がたまに出るくらいである。

そんなある日、早朝から部下たちと作業しておると、
「敵機だあ!」
古参兵のひとりが叫んだ。彼は、沖合はるか上空を指差して叫んでいる。見るとかなりの編隊である。あの数と方角で友軍機ではないことがすぐに分かった。やがて編隊の一部が沖合で急降下をはじめた。敵機の方角に人指し指をかざして見ていた彼の古参兵が、
「こっちへ来ます!」
「ん、そうか?」
「はい、間違いありません!」
古参兵の説明によると、立ててかざした人差し指から機影がズレるとこっちにはこないが、ズレないからこっちにむかっているという。儂もやってみたが、なるほどズレない。

その数、数十機であろうか。我々目指して一目散に飛んでくる。

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