「ロシアの旅」 - 2
投稿者: k_g_y_007_naoko 投稿日時: 2009/02/08 19:41 投稿番号: [48940 / 73791]
「ロシアの旅」(2)
出発
新潟空港は町はずれにあり、駅からバスで行きましたが、まったくの田舎空港でした。成田空港へは爺の見送りなどで何回か行きましたから、その違いに少しがっかりしました。イリューシュンでしょうか、ジャンボ機よりはるかに小さなジェット機が1機、滑走路の近くに止まっておりましたが、出発時間になっても搭乗手続きがはじまりません。少し遅れるとのアナウンスがありましたが、結局3時間遅れで搭乗手続きがはじまりました。搭乗は、これよりさらに1時間近くも遅れて開始され、イリューシュンまで歩いて搭乗しました。4、50人ばかりの乗客のほとんどは、年配の日本人でツアー客のようです。ものすごい轟音とともに急激に機首をあげて離陸しましたが、一瞬「怖い、大丈夫かしら」という不安で心臓がはれつしそうになりました。
ロシアのどこへ行くのか、何のために行くのか、爺が詳しいことを教えてくれませんでしたから、私はてっきり爺の所用ついでに同行させてもらっているものとばかり思っておりました。このとき、これが1ヵ月以上もの旅になるとは夢にも思わなかったのです。
私たちのロシアの旅は、イルクーツクから始まりました。深夜に空港に着き、タラップを降りてから、ほとんど明かりのないコンクリートの上を歩き、薄暗い空港建物に入りました。そのまま人の流れの後を付いて行きましたら、建物の反対側、すなわち外に出てしまったのです。あわてて荷物ということで、また建物にもどりましたが、どこで荷物を受け取るのかわかりません。
やがて、空港の人が来て、滑走路のある方へと案内してくれました。空港建物の外の壁際に荷物を山のように積んでありましたが、暗くてよくわかりません。邦夫さんがポシェットから小さな懐中電灯を取り出して、ひとつひとつ確認しながら、他のお客さんの荷物も探して、結局、私たちは一番最後に空港を出るはめになりました。厳重な入国検査を受けるのではないかと内心ひやひやしておりましたが、検査らしい検査はまったくありませんでした。
薄暗い外には、古い中型のボンネットバスが1台止まっておりました。爺が運転手にロシア語で訊くと、私たちを待っていたとのことでした。他に乗客はおりません。私はどこに連れて行かれるのかと不安でしたが、バスはやがて大きな河畔のホテルへ入りました。町は明かりも少なく、暗闇の中で死んだように静まりかえっておりました。
<後日に続きます>
直子
これは メッセージ 48937 (k_g_y_007_naoko さん)への返信です.
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