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無責任首相を相次ぎ生み出した自民党2

投稿者: okasaki131 投稿日時: 2008/09/05 17:26 投稿番号: [38682 / 73791]
  そもそも、当時は日本社会全体がそうだった。終戦後、誰もが生きることに懸命の中、荒廃した国家を再興させようというよほど志の高い人物しか政界入りを目指さないという背景もあったのだろう。また、GHQなどによる公職追放によって、世襲政治家の割合も少なかったということもある(終戦直後で12%)。

  しかし、それ以上に、当時の政治家の多くには、いったん首相となって国民・国家を背負った以上は、自らの生命を投げ出す覚悟が感じられた。そして、実際、何人もの首相が命を落としている。

  戦前ではあるが、伊藤博文、犬養毅は文字通り、暗殺されている。戦後でも、石橋湛山、鳩山一郎は、脳梗塞の後遺症で不自由な身体ながら執務への執念を見せた。岸信介は暴漢に刺され、池田勇人、橋本龍太郎は首相退任後、時期を置かずしてこの世を去っている。

近年でも、たとえば大平元首相は、衆議院を解散して、総選挙に打って出た直後に命を落としている。最近でも小渕恵三首相が、記者団の囲みインタビューの直後に意識を失い、その後、他界している。二人はともに「一世」であった。

  ところが、最近の内閣総理大臣はどうも様子が違うようだ。9月に政権を投げ出したふたりの首相のうち、一人は「お腹が痛い」という理由だった。もうひとりは、「野党が抵抗する」いう理由だった。

  これは恥ずべき、いや国家にとって憂慮すべきことではないか。

・もはや自民党に政権担当能力は無い
  そもそも、野党の抵抗に屈して首相の座を投げ出すような首相が、果たして国のリーダーとしての役割を果たせるのだろうか。そうした人物に、国際舞台での激しい外交交渉など望むべくもない。野党への不満が辞任理由になってしまう国のトップが、戦争さえ辞さないという姿勢の海千山千の海外のリーダーたちにどうやって対峙しようというのか。

  今回の辞任劇によって、ひとつだけ分かったことがある。もはや自民党には、自浄作用もなければ、政権担当能力もないということだ。

  なぜ自民党は愚かな過ちを繰り返すのか。二人の首相を支えた麻生幹事長は、自らの立候補の会見の前にやるべきことがあったのではないか。8派連合によって福田首相を担いだ派閥の領袖たちも、総裁選に向かう前にすべきことがあったのではないか。

  無責任に放り出して辞めた二人の首相。彼らを支えた自民党の面々には「製造者責任」と連帯責任がある。ならば、彼らがなによりも先にすべきことは、逃亡した「総裁」に替わって、国民に謝罪することではないか。記者会見を開いて、自らの党の失態を詫び、その後、政治活動(党務)に戻るべきではなかったのか。

  反省のない政党に政権を任せることはできない。所詮、総裁選は自民党という一政党のコップの中の嵐にすぎない。本番は、2005年以来行われていない総選挙である。その時、国民はどう審判を下すのだろうか。
http://diamond.jp/series/uesugi/10043/
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