★★★日本のヒーロー・ヒロイン★★★

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Re: ★★★日本のヒーロー・ヒロイン★★★

投稿者: rie2376 投稿日時: 2009/03/15 18:00 投稿番号: [46 / 65]
         平泉の夢

兄上は何ゆえ、この九郎の気持ちを
御分かりに成らぬ、二心無き物を

腰掛状を始め、何度弁明の書状を送っても
頼朝から許しが出ない、梶原景時の讒言により
謀反の恐れありと疑われ、義経とその一行は
京を捨て吉野の山に逃れていた

御曹司、いずれ鎌倉殿も御分かりになります
お二人は腹違いとはいえ、血を分けた御兄弟
必ずやお許しも頂けましょう

傍らに控える弁慶の慰めも、虚ろに聞こえてくる
頼朝の性分を考えれば、勘気が解けるとは
到底思えない

思えば文治元年三月、壇ノ浦で平家を打ち破り
栄光の座にあってより僅か数ヶ月、一転して
追われる身となった

京にあって、後白河法王の寵愛を受けるも
武家勢力を代表する頼朝と、法王との確執の
渦に巻き込まれ、政治力に疎い義経は弾き
飛ばされてしまった

かくなる上は、藤原の殿の元へ参りましょうぞ
彼の地までは鎌倉殿も追っては来ますまい

伊勢の三郎が進言する

うむ、平泉は麗しき都じゃ
御屋形様も、御壮健であろうか

弁慶、そなたの所存は?

いかにも三郎殿の申す通り、ここは一旦
平泉に退き、力を蓄えいずれ京に登られるのが
得策かと

相分かった、これより我等一同は北陸道を進み
平泉を目指す

文治三年一行は、ようやく懐かしい藤原京に
辿り着く

義経十七歳の折   鞍馬山を出て兄頼朝の
旗揚げに参じるまでの、五年の歳月を過ごした
思い出の地

しかし、義経を我子のように慈しんでくれた
当主、藤原秀衝は既に死期を迎えようとしていた

秀衝は死出の旅に向かう際、三人の息子達に
遺言を残す

よいか、このわし亡き後は御曹司を当主となし
鎌倉殿より御守りせよ

鎌倉勢は一兵たりとも、この地に入れてはならぬ

義経は幼くして父(義朝)をなくし、父親の
愛情を知らない、秀衝をまことの父のように
慕っていた

殿、御気を確かに、この九郎
尾屋形様より受けた御温情終生忘れませぬ

今一度九郎と共に、駒を走らせましょうぞ

義経の願いも届かず、秀衝は帰らぬ人となった
義経は溢れる涙をこらえようともせず
ただ声を殺して泣くばかりだった

この後、嫡男泰衝の裏切りに会い文治五年四月
衣川の合戦に敗れ自刃   享年三一歳

数々の武勲を立てた義経、しかし兄頼朝の
猜疑を受け無念にもその若い命を散らして
しまった

世の人々は、彼の余りに無情な死を悼み
後にジンギス、ハーン、義経という
いわゆる義経伝説を作った程である

彼ほど日本各地に伝説が残っている武将も
珍しい、西は壇ノ浦から北は奥州平泉まで

討伐の遠征あり、逃亡の道行きあり

それぞれに多くの逸話を残しながら、今も
愛され続ける義経、それは日本人の心の琴線に
触れるものがあるからかも知れない
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