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新鮮な血を饅頭に染みこませて食べる(B)

投稿者: ninnikumanx 投稿日時: 2007/08/17 14:01 投稿番号: [8596 / 9207]
http://blog.mag2.com/m/log/0000000699/108042793.html?page=3

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2.人体も薬■

中国医学で最も権威ある書物とされているのは、明時代の
1578年に執筆された『本草綱目』である。「本草」とは基本的
に薬用になる植物をさすが、薬とされる範囲は、鉱物や動物に
も及ぶ。そして、最後に出てくるのはなんと「人部」、すなわ
ち人体を薬剤として扱う章である。そこでは、髪の毛、尿、唾、
汗、骨、生殖器、肝臓などの効用が細かく書かれ、たとえば
「瘧(おこり、マラリア)は、生の人の肝臓1個を陰干しにし
て、その青い部分が効く」などと説かれている。

  この「医食同源」の概念は、専門の医学書だけではなく、広
く一般庶民の生活にも浸透している。昔から子供向けの教科書
として使われていた『二十四孝』は、24種類の親孝行の例を
示したもので、その一つに「割股療親」がある。子供が自分の
太ももをえぐって、病気の親に食べさせて、療養することを、
親孝行として勧めているのである。

「医食同源」の考えは近代になっても根強く残っていた。日露
戦争中に日本に留学し、その後作家として活躍した魯迅の作品
『薬』の中には、女性革命家が公開処刑される際に、民衆が手
に手に饅頭を持って集まる、というシーンが出てくる。処刑さ
れた瞬間に吹き出る血を、饅頭に染みこませて食べる。新鮮な
血は体によいという「医食同源」の発想である。

  中国人は「四つ足で食べないのは机だけ」と揶揄されるほど、
何でも食べ物にしてしまう。そして「医食同源」だから、何で
も薬と考える。自らの体のためには、人間を含む他の生命はす
べて食べ物や薬として見なすのが、中国人の哲学なのである。
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