>『乙』と『丙』は、同じ穴の狢
投稿者: light_cavalryman 投稿日時: 2005/05/21 02:29 投稿番号: [9690 / 17759]
クラウゼヴィッツが、その著書「戦争論」の序文で、無意味な言い回しを揶揄
するために、例として挙げた「消防条例」の話を思い出す。
「家屋が火災を起こしたら。何をさしおいてもその左方のある家屋の右壁と、
右方にある家屋の左壁との防火に努めねばならない。この場合に左方の家屋の
右壁は右側にあって(我々の想定では、この家屋は火災を起こした家屋の左方
にある)、左壁よりも火災に接近しているから、たとえ左壁が防護されていて
も、肝心の右壁が防護されなければ、左壁に火がつく前に右壁が焼け落ちるか
もしれない。またこの家屋の左壁が防護されていない場合でも、この壁が焼け
落ちる前に右壁の方がまず焼け落ちるおそれがある。それだからこの家屋につ
いて言えば、左壁を放置して、まず右壁を防護せねばならないのである。この
ことを銘記するには、次のように言えばよい。──火災を起こした家屋の右方
にある家屋はその左壁を、また左方にある家屋はその右壁を防護せねばならな
い、と」。
クラウゼヴィッツは、このような空語をもって、賢明な読者をひるませること
は、自分の憚るところである、と言っていた。(笑)
これは メッセージ 9676 (T_Ohtaguro さん)への返信です.
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