千鳥が淵墓苑
投稿者: kotori730 投稿日時: 2005/04/26 16:43 投稿番号: [9415 / 17759]
●墓であって墓でない
千鳥ケ淵墓苑
桜の名所として名高い東京都千代田区の千鳥ケ淵。そこに日中戦争以降に海外で亡くなった無名戦没者のための国立墓苑がある。小泉首相の靖国神社参拝発言でクローズアップされたが、その実像はほとんど知られていない。国立墓苑とは何か、なぜつくられたのか。千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪ねた。(企画報道室・南島信也)
*
墓苑は、靖国神社から歩いて5分ほど。周囲にはマテバシイやクスなどの樹木が生い茂り、都心の一等地とは思えないほどの静けさだ。拝礼式や慰霊祭を中心に年間約15万人が訪れ、歴代首相の多くも拝礼しているが、普段は人影もまばら。年間約600万人が参拝する靖国神社とは対照的だ。
59年に完成した墓苑は、53年から政府が海外で遺骨収集を開始したことがきっかけで建立の検討が始まった。氏名が特定できず遺族に引き渡すことができない遺骨については、「無名戦没者の墓」として国が維持・管理することが同年閣議決定された。
しかし、建設場所をめぐっては以後3年間議論が重ねられた。「靖国神社の境内の一部をあてる」「米国のアーリントン墓地など諸外国と比べてもそん色がないよう郊外の広大な敷地を」といった声があったが、56年、千鳥ケ淵に決まった。この際、靖国推進派の反対があり、政府は墓苑を「慰霊の中心的施設」とは位置づけなかった。
当時、国会で日本遺族会の代表が「墓は全英霊が対象ではない。外国人を政府が案内や招待しないということか」と迫り、厚生大臣が「その通り」と答えている。75年には英国エリザベス女王の墓苑訪問が公式日程に入れられたが実現せず、伊勢神宮を訪問した。
◆法律上は違う
敷地は約1万6千平方メートル。中心に六角堂があり、地下に納骨室が設置されている。宗教色はない。この納骨室が約33万2千柱でいっぱいになり、90年に六角堂から約5メートル離れた裏側の地中に新たに納骨室が増設された。昨年3月には、この増設納骨室がさらに拡張され、現在約1万5千柱が納められている。
沖縄戦で兄を失った真嘉比壕(まかびごう)戦死者遺族の会代表の秋山格之助さん(67)に案内してもらった。増設納骨室の前で秋山さんは「雨露をしのぐ屋根も献花台もないんです。こんな粗末な国立墓苑がありますか」と訴えた。表面は御影石でできているが、一見「浄化槽」のようだ。春には、シートを張って花見をする不届き者が後を絶たないという。
秋山さんは続けた。「そもそもこの墓苑はお墓じゃないんです」
厚生労働省の見解は「国自らが管理して、引き取り手のない遺骨を納めるための施設。遺骨を地中に埋蔵しているのではなく、委託を受けて遺骨を預かっているのでもないので、墓地埋葬法に基づく墓地でも納骨堂でもない」。
つまり、名称も実態も墓なのに、法律上は墓ではないのだ。建立当初、なぜ「墓地」としなかったのか。同省は「記録が残っていないので分からない」という。
国立の墓苑はほかに、79年にできた国立沖縄戦没者墓苑(沖縄県糸満市)があり、約18万3千柱の遺骨が納められているが、ここも法律上墓ではない。
http://yokohama.cool.ne.jp/oymsunrun/war_yasukuni_010808.htm
桜の名所として名高い東京都千代田区の千鳥ケ淵。そこに日中戦争以降に海外で亡くなった無名戦没者のための国立墓苑がある。小泉首相の靖国神社参拝発言でクローズアップされたが、その実像はほとんど知られていない。国立墓苑とは何か、なぜつくられたのか。千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪ねた。(企画報道室・南島信也)
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墓苑は、靖国神社から歩いて5分ほど。周囲にはマテバシイやクスなどの樹木が生い茂り、都心の一等地とは思えないほどの静けさだ。拝礼式や慰霊祭を中心に年間約15万人が訪れ、歴代首相の多くも拝礼しているが、普段は人影もまばら。年間約600万人が参拝する靖国神社とは対照的だ。
59年に完成した墓苑は、53年から政府が海外で遺骨収集を開始したことがきっかけで建立の検討が始まった。氏名が特定できず遺族に引き渡すことができない遺骨については、「無名戦没者の墓」として国が維持・管理することが同年閣議決定された。
しかし、建設場所をめぐっては以後3年間議論が重ねられた。「靖国神社の境内の一部をあてる」「米国のアーリントン墓地など諸外国と比べてもそん色がないよう郊外の広大な敷地を」といった声があったが、56年、千鳥ケ淵に決まった。この際、靖国推進派の反対があり、政府は墓苑を「慰霊の中心的施設」とは位置づけなかった。
当時、国会で日本遺族会の代表が「墓は全英霊が対象ではない。外国人を政府が案内や招待しないということか」と迫り、厚生大臣が「その通り」と答えている。75年には英国エリザベス女王の墓苑訪問が公式日程に入れられたが実現せず、伊勢神宮を訪問した。
◆法律上は違う
敷地は約1万6千平方メートル。中心に六角堂があり、地下に納骨室が設置されている。宗教色はない。この納骨室が約33万2千柱でいっぱいになり、90年に六角堂から約5メートル離れた裏側の地中に新たに納骨室が増設された。昨年3月には、この増設納骨室がさらに拡張され、現在約1万5千柱が納められている。
沖縄戦で兄を失った真嘉比壕(まかびごう)戦死者遺族の会代表の秋山格之助さん(67)に案内してもらった。増設納骨室の前で秋山さんは「雨露をしのぐ屋根も献花台もないんです。こんな粗末な国立墓苑がありますか」と訴えた。表面は御影石でできているが、一見「浄化槽」のようだ。春には、シートを張って花見をする不届き者が後を絶たないという。
秋山さんは続けた。「そもそもこの墓苑はお墓じゃないんです」
厚生労働省の見解は「国自らが管理して、引き取り手のない遺骨を納めるための施設。遺骨を地中に埋蔵しているのではなく、委託を受けて遺骨を預かっているのでもないので、墓地埋葬法に基づく墓地でも納骨堂でもない」。
つまり、名称も実態も墓なのに、法律上は墓ではないのだ。建立当初、なぜ「墓地」としなかったのか。同省は「記録が残っていないので分からない」という。
国立の墓苑はほかに、79年にできた国立沖縄戦没者墓苑(沖縄県糸満市)があり、約18万3千柱の遺骨が納められているが、ここも法律上墓ではない。
http://yokohama.cool.ne.jp/oymsunrun/war_yasukuni_010808.htm
これは メッセージ 1 (light_cavalryman さん)への返信です.
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