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イスラエル国家の正当性について

投稿者: light_cavalryman 投稿日時: 2004/06/07 01:13 投稿番号: [6661 / 17759]
パレスチナの大義の普遍性
エティエンヌ・バリバール(Etienne Balibar)
パリ第十大学名誉教授
訳・阿部幸

http://www.diplo.jp/articles04/0405-6.html

(一部抜粋)


  しかし、そうした正当性を弱め、さらには世界の大半の人々に疑問視させてしまう危険を生んでいる二つの事実がある。一つ目は、「ユダヤ国家」というイスラエルの定義に関わっている。この国家はパレスチナ人を犠牲にしながら拡張を続けているからだ。境界線の内側でも、パレスチナ人に二級市民という身分を押し付け、数々の権利を剥奪し、両者が暮らす土地の所有権について「真の」イスラエル人との象徴的平等を認めずにいるからだ。二つ目は、近代国家としてのイスラエルの正当性の法的、道徳的な根拠に関わっている。それは、聖なる起源にまつわる神話ではあり得ない。親の世代が犠牲者となった大量虐殺が、ユダヤ系住民を諸国民の法を超えたところに置くような「主権」に転換されるはずもない。常勝の軍事力も根拠とはならない。イスラエル国家の正当性には、周囲の民族による承認が必要である。何よりも必要なのは、イスラエル人が非常に特殊な植民地化の過程で「移動」させた民族による承認である。

  だからこそ、イスラエル人にとって、パレスチナ人が彼らの主権と同等で、さらには彼らの主権と結び付けられた主権を持つことが必要なのだ。確かにイスラエル国家の承認は、当初アラブ世界によって拒絶された。現在も多くのパレスチナ人を含め、一部の者からは拒絶されている。しかし、もしイスラエルがパレスチナとその住民を破壊し尽くすことになれば、そのような承認を得るのは絶対に不可能となり、イスラエルが「他の国と同じような」国となることは永久になくなるだろう。


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「イスラエル国家の正当性には、周囲の民族による承認が必要である」
「確かにイスラエル国家の承認は、当初アラブ世界によって拒絶された。現在も多くのパレスチナ人を含め、一部の者からは拒絶されている。しかし、もしイスラエルがパレスチナとその住民を破壊し尽くすことになれば、そのような承認を得るのは絶対に不可能となり、イスラエルが『他の国と同じような』国となることは永久になくなるだろう」

↑この二点が重要なことだと私は認識している。
今のイスラエルには、この点を認識する力はないだろう。
それが、イスラエルが滅びの道を歩んでいると私が思う根拠だ。

イスラエルの「テロとの戦い」を見ていると、被害者のあまりの惨状におびえる
加害者を見ているようだ。人を傷つけたり殺めたりした人間が、「こいつや仲間を
生かしておくと、後で仕返しするかもしれない。誰かに言いつけるかもしれない」
と怯えながら、さらなる犯行を重ねているみたいにも思えるのだ…。
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