吉備津の釜1
投稿者: sikemokudx 投稿日時: 2004/01/17 09:41 投稿番号: [4586 / 17759]
正統派の怪談研究家が最も怖いと選ぶ話に
雨月物語にある『吉備津の釜』と言う話がある。
要約すると・・・
吉備津の社にある釜は吉凶をうらなう釜であった。
ある時、その神主の娘、磯良が嫁ぐ事となり
父の神主はこの釜で吉兆を占うが
神がこの婚礼を承認しないのか占いの結果は凶と出た。
しかし、ここまで来て後は引けぬと母親の強い後押しもあり
結局、磯良は嫁いで行く。
磯良は夫、正太郎にもその父母にも良く仕えた。
ところが、正太郎の性根は悪く遊女の袖に深く入れあげ
いく日も家を空ける次第であった。
そこで父は見るにしのびず、正太郎を一室に閉じ込めてしまう。
磯良は夫に誠に尽くし、先方の袖にもひそかに物など送るなどしていた。
が、ある日、父の不在のおり正太郎は磯良に
「遊女、袖と手を切る。」
と言い、そのためいくばしかの金を袖にやりたいと持ちかけた。
磯良は騙されるとは知らず、自らの衣服を売ったり実家からあざむいて金を借り
その金を正太郎に渡し室から逃してやった。
そして、正太郎は金を手にすると袖を連れて行方をくらましてしまった。
磯良は嘆きに耐えかね、遂に思い病にふしてしまうが
一方、正太郎と袖の二人は袖の従弟の者の彦六がところに身を寄せていた。
ところが、袖はだんだん「鬼化(もののけ)」の様に狂わしい様子をする。
正太郎はもしや捨てた妻が取り付いたのか?
彦六はそんな馬鹿な事はなかろうとただの流行病であろう
と言い合う、うちに袖は七日ほど苦しみ死んでしまった。
正太郎は袖を廣野の煙とし手厚く葬り、その墓を詣でた。
ある日、世には同じ悲しみの人もあると見え、
袖の墓のそばに新しい墓が出来、中年の女が詣でている。
話をするとそれは仕えていた主人の墓で、
主人に別れた女君は悲しみのあまり病に伏したので
女君の代わりに詣でていると言う。
よろしければ、家に来て悲しみに伏す女君を慰めてくれないかと言うので
正太郎が女に付いて屋敷に行くと・・・
これは メッセージ 1 (light_cavalryman さん)への返信です.
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