“平和ボケ”のお部屋

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再起を阻むもの・・・死刑囚の手記

投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2007/09/10 00:13 投稿番号: [15352 / 17759]
★少年院上がりという過去を意識する私は、それゆえ人一倍に努力する気概は絶えず胸に秘めていました。


でも正直言って、過去を背負って苦悩する者への世間の眼は冷たく、むしろ追い討ちをかけるようでした。


少年院上がりのくせに公務員になるとは許せない、という態度を露骨に見せる人も一人や二人だけではありませんでした。


常に自分の凶状を意識していなくてはならない精神の窮屈さから、ともすれば自分の過去を悔やむより、執念深く過去を思い出させる世間が憎くさえ思えるのでした。


  それが自暴自棄を育て、人間不信を募らせては自己中心に物事を見る独善的な人間に、私をさせたのです。


でも負け犬にはなりたくないという意識から、小心者と人から見破られないよう虚勢を張ってごまかしていたのですが、胸中は世間の重圧にあえいでいたのです。どうか、そのことは信じていただきたいのです。



  浮かぬ日々を一人で悩み続けていた、そんなある日のこと、受付勤務に服する私の目前に突如として、

【また、刑事が現れたのでした。】


加茂町の殺人事件のことです。

【上司や同僚達と背中合わせに座る狭い事務所の受付に、二人の刑事は私を名指しでやってきたのです。】


職権とはいえまったく人の気持ちや立場を軽視し、警察手帳さえ見せれば誰にでも否応なしに尋問できるのだという高飛車な態度で権力を振り回す刑事に、私は無性に腹が立ちます。



背中に上司や同僚の視線を感じながら、なぜこうも自分だけがさらし者にされなければならないのか、本当にみじめでみじめで仕方がありませんでした。



「人の信用にかかわる問題を、おまえらはいったいどう考えているんだ!」
  と怒鳴りつけたい気持でいっぱいでした。


しかし、烙印さえなければ誰にはばかることなく言える文句も言えず、みじめに屈辱にじっと我慢しなければならなかったのです。


過去を持つ人間は、人から何を言われても言われるがままに耐え忍ばなくてはならないのかと思うと、実に悲しくなるのでした。



  刑事が帰ったあと、誰もが不信の念を起こした目で自分を見ていました。


二重にさらし者にされたようで耐えられない気持ちでした。


  こんな屈辱を二度と受けたくないという思いで、非番となった翌朝、木津警察署へ抗議に行きました。


しかし応対に出て来たのは、前日の刑事ではなく、制服姿の若い警察官でした。さんざん疑いの目を向けた後、刑事の不在を無愛想に答えるだけでした。


それで私は、「消防署には二度と来ないよう刑事に伝えてほしい、必ず」と自分の名前を告げ、さらに「用があれば家の方へ来るように伝えてほしい」と念を押してお願いしたのでした。



  なのに、【その後、また刑事が職場に来たのでした。】


その時は、私は今にも殴りかからぬばかりの興奮の極限状態に達してしまったのです。

そんな様子に刑事は何かを感じ取ったのか、ほんの
一、二分で帰って行きましたが、若しその時、一言でも私を疑う言葉を言ったら、おそらく私は血迷って殴りかかっていただろうと思うのです。
  そんなこともあったのです。 ・・

http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/3honbun,4keiji.htm


周囲の罵声や、刑事の人権侵害・・・これだけが【連続殺人の原因】とは言わないが、こういった【加害】はもっと糾弾されてしかるべきだと思う。
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