「生きる意味」を見失った人間
投稿者: fukumituma 投稿日時: 2003/01/17 01:17 投稿番号: [109 / 17759]
池田大作第27回「SGIの日」記念提言
「生きる意味」を見失った人間
バーチャル・リアリティー(仮想現実)という言葉は、直接的には、テレビやパソコン、インターネットなどがもたらす、人
間がじかに接するものではない虚構の世界をさすものとされています。
しかし今や、家族の絆をはじめとして人間同士や、人間と自然や宇宙を結びつけていたあらゆる絆が、程度の差こそあ
れリアリティーを喪失し、バーチャル化しつつあるようです。
離人症、引きこもり、失語症、人情不感症、アイデンティティー・クライシス等々、現代日本のとくに若年層に顕著な病理
は、その証左といえないでしょうか。
そうした精神状況下では「ありとあらゆるものは結びついています」という言葉など、もはや空語というしかない。
かくて、真実のリアリティーは、幾層ものバーチャル・リアリティーに覆い隠され、「デラシヌマン=根の破壊」(シモーヌ・
ヴェイユ)にさらされた人々は、確かな生の手応えを求めて“自分探し”の旅を余儀なくされている。
「いのち」「こころ」「たましい」「家族」が問われている危機的状況の本質は、その辺にあるように思われます。
私は、だからこそ、「生命の尊厳」ということを時代精神にしていかねばならないと、痛感してやまないのです。
真実・究極のリアリティーであるにちがいない「生命」「縁起」の世界――ファウストとともに「その瞬間よ、とまれ、おま
えはじつに美しい」と感嘆するしかない、その世界の光源から逆照射することによって、我々を取り巻くすべての絆を蘇ら
せ、生きそして死んでいくことの本当の意味を再構築していかなければならない。
これは メッセージ 108 (klekketi さん)への返信です.
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