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百人斬り記事 第2号

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2011/06/20 18:33 投稿番号: [877 / 2250]
〔昭和12年12月4日   大阪毎日朝刊〕

《丹陽にて【三日】浅海、光本本社特派員発

既報南京をめざして雄々しくも痛快極まる   「百人斬り競争」   を開始した
片桐部隊の二青年将校、向井敏明少尉、野田毅少尉両勇士は

常州出発以来も奮戦につぐ奮戦を重ねて二日午後六時丹陽に入城したが、
かたや向井少尉はすでに敵兵を斬つた数八十六名に達すれば

野田少尉も急ピツチに成績をあげ六十五と追いすがり
互いに鎬 (しのぎ) をけづる大接戦となつた、



即ち両勇士は常州、丹陽たつた十里の間に前者は三十名、後者は四十名の敵を
斬つたわけで壮烈言語に絶する阿修羅の如き奮戦振りである、

何しろ両勇士とも京滬鉄道に沿ふ同一戦線上で奔牛鎮、呂城鎮、陵口鎮
(何れも丹陽の北)の激戦で敵陣に飛び込んでは斬り躍り込んでは斬り、

中でも向井少尉は丹陽城中正門の一番乗りを決行、野田少尉も右の手首に軽傷を
負ふなど、この百人斬競争は赫々 (かくかく) たる成果を挙げつつある、



記者等が丹陽入城後息をもつかせず追撃に進発する部隊を追ひかけると
向井少尉は行進の隊列の中からにこにこしながら

野田の奴が大分追ひついて来たのでぼんやりしとれん、この分だと句容までに
競争が終りさうだ、そしたら南京までに第二回の百人斬競争をやるつもりだ、

野田の傷は軽いから心配ない、陵口鎮で斬つた敵の骨で俺の孫六に一ケ所
刃こぼれが出来たがまだ百人や二百人は斬れるぞ、

大毎、東日の記者に審判官になつて貰ふワッハッハッハ
と語つて颯爽と進んで行つた 》



*   《 向井少尉は丹陽城中正門の一番乗りを決行》   だってー?

   砲兵隊の小隊長が、持ち場を離れて、
   歩兵より先に一番乗りなどしたら軍法会議にかけられるぞ。

  《 記者等が丹陽入城後息をもつかせず追撃に進発する部隊を追ひかけると
   向井少尉は行進の隊列の中からにこにこしながら》   って、

   向井少尉は、この丹陽の戦いで、膝を負傷して入院しているから、
   そこにいるわけないのだけど。

   向井少尉負傷入院の話は次で書きます。


   つづく
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