12月2日 安全区に対する日本の回答
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2011/06/16 18:43 投稿番号: [873 / 2250]
《ラーベの日記12月2日
フランス人神父ジャキノを通じ、我々は日本から次のような電報を受け取った。
ジャキノは上海に安全区をつくった人だ。
電報一九三七年十二月一日 南京大使館 (南京のアメリカ大使館) より
十一月三十日の貴殿の電報の件
以下は、南京安全区委員会にあてられたものです。 ジャキノ
「日本政府は、安全区設置の申請を受けましたが、遺憾ながら同意できません。
中国の軍隊が国民、あるいはさらにその財産に対して過ちを犯そうと、
当局としてはいささかの責も負う意思はありません。
ただ、軍事上必要な措置に反しないかぎりにおいては、
当該地区を尊重するよう、努力する所存です」
ラジオによれば、イギリスはこれをはっきりとした拒絶とみなしている。
だが我々の意見は違う。
これは非常に微妙な言い方をしており、言質を取られないよう用心してはいるが、
基本的には好意的だ。
そもそもこちらは、日本に 「中国軍の過ち」 の責任をとってもらおう
などとは考えてはいない。
結びの一文 「当該地区を尊重するよう、努力する所存……云々」 は、
ひじょうに満足のいくものだ。
アメリカ大使館を介して、我々はつぎのような返信を打った。
南京の安全区国際委員会の報告をジャキノ神父に転送してくださるようお願いします。
「ご尽力、心より感謝いたします。軍事上必要な措置に反しないかぎり
安全区を尊重する旨日本政府が確約してくれたとのこと、
一同感謝をもってうけとめております。中国からは全面的に承認され、当初の要求は
受け入れられております。我々は安全区を組織的に管理しており、
すでに難民の流入が始まったことをご報告いたします。しかるべき折、相応の
調査をおえた暁には、安全区の設置を中国と日本の両国に公式に通知いたします。
日本当局と再三友好的に連絡をとってくださるようお願い申し上げます。
また、当局が安全を保証する旨を直接当委員会に通知してくだされば、
難民の不安を和らげるであろうこと、さらにまた速やかにその件について
公示していただけるよう心から願っていることも、
日本側にお知らせいただくようお願いいたします。
ジョン・ラーベ 代表」
トラウトマン大使とラウテンシュラーガー書記官が漢口から戻ってきたのは、
ちょっとしたセンセーションだった。
ローゼンに事情を聞くと、これは委員会とは無関係だとのこと。
こっそり教えてくれたのだが、大使は私が総統とクリーベルに電報を打ったことに
かならずしも賛成ではないらしい。あれは必要なかったと考えているのだ!
今日は時間がないので、あした大使を訪ねよう。
思うに、彼が戻ってきたのはドイツによる和平工作の件だろう。》
* やはり、回答しなかったのは、南京攻撃が決まってなかったからのようですね。
前日、南京攻撃が決定したので、さっそく回答しましたから。
トラウトマンはこのあと蒋介石に和平を奨めます。
フランス人神父ジャキノを通じ、我々は日本から次のような電報を受け取った。
ジャキノは上海に安全区をつくった人だ。
電報一九三七年十二月一日 南京大使館 (南京のアメリカ大使館) より
十一月三十日の貴殿の電報の件
以下は、南京安全区委員会にあてられたものです。 ジャキノ
「日本政府は、安全区設置の申請を受けましたが、遺憾ながら同意できません。
中国の軍隊が国民、あるいはさらにその財産に対して過ちを犯そうと、
当局としてはいささかの責も負う意思はありません。
ただ、軍事上必要な措置に反しないかぎりにおいては、
当該地区を尊重するよう、努力する所存です」
ラジオによれば、イギリスはこれをはっきりとした拒絶とみなしている。
だが我々の意見は違う。
これは非常に微妙な言い方をしており、言質を取られないよう用心してはいるが、
基本的には好意的だ。
そもそもこちらは、日本に 「中国軍の過ち」 の責任をとってもらおう
などとは考えてはいない。
結びの一文 「当該地区を尊重するよう、努力する所存……云々」 は、
ひじょうに満足のいくものだ。
アメリカ大使館を介して、我々はつぎのような返信を打った。
南京の安全区国際委員会の報告をジャキノ神父に転送してくださるようお願いします。
「ご尽力、心より感謝いたします。軍事上必要な措置に反しないかぎり
安全区を尊重する旨日本政府が確約してくれたとのこと、
一同感謝をもってうけとめております。中国からは全面的に承認され、当初の要求は
受け入れられております。我々は安全区を組織的に管理しており、
すでに難民の流入が始まったことをご報告いたします。しかるべき折、相応の
調査をおえた暁には、安全区の設置を中国と日本の両国に公式に通知いたします。
日本当局と再三友好的に連絡をとってくださるようお願い申し上げます。
また、当局が安全を保証する旨を直接当委員会に通知してくだされば、
難民の不安を和らげるであろうこと、さらにまた速やかにその件について
公示していただけるよう心から願っていることも、
日本側にお知らせいただくようお願いいたします。
ジョン・ラーベ 代表」
トラウトマン大使とラウテンシュラーガー書記官が漢口から戻ってきたのは、
ちょっとしたセンセーションだった。
ローゼンに事情を聞くと、これは委員会とは無関係だとのこと。
こっそり教えてくれたのだが、大使は私が総統とクリーベルに電報を打ったことに
かならずしも賛成ではないらしい。あれは必要なかったと考えているのだ!
今日は時間がないので、あした大使を訪ねよう。
思うに、彼が戻ってきたのはドイツによる和平工作の件だろう。》
* やはり、回答しなかったのは、南京攻撃が決まってなかったからのようですね。
前日、南京攻撃が決定したので、さっそく回答しましたから。
トラウトマンはこのあと蒋介石に和平を奨めます。
これは メッセージ 872 (kireigotowadame さん)への返信です.