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12月18日 和平案改訂会議

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2011/10/27 18:35 投稿番号: [1016 / 2250]
戦史叢書   『支那事変   陸軍作戦1』   463〜464p


《 十八日の臨時閣議でも、再び各閣僚から強硬な意見が出されたので、

結局、原案を事務当局で再検討することになった。

このようにして時日を遷延し、かつこの間、

日本政府が強硬な声明等を発していたので、

トラウトマン大使が非常に心配している旨の情報がオット少将からもたらされた。



注   (原文の注)   当時、文相であった木戸幸一の覚書によれば

   「十七日の閣議に出席し、提案された和平条件案をみると、あまりにも詳細なので、

   これをそのまま相手方に示すことは、逆用され暴露されるおそれがあると

   述べたのが契機となり種々の論議に発展した。 十八日の閣議では、

   これを数項目にまとめ、これで蒋の意向を探らせることに決定した」


と。また、


   「事変の早期解決には誰も異存ないが、和平達成の案件、その手段などについては

   必ずしも意見が一致しておらず、陸軍内部においても強気と弱気が相錯綜しており、

   部外からはその真意を捕捉し得ない有様であった。


   トラウトマン工作に対しても、外部から見ると陸軍省と参謀本部では

   必ずしも足並が揃   (そろ)   っておらず、

   参謀本部においては   多田次長を中心に   是が非でもこの機会に

   和平を成立させたいと   熱心に画策しているように見えたが、


   陸軍省は必ずしもこれに同調せず、

   それが会議の論議等にも現れているようにも思われ、

   この間に処して政府は政策の決定に十分な自信を得ることができず、

   苦しんで荏苒   (じんぜん)   時を過すに至ったのが実情であった」と。》


*   註    荏苒   :   ジンゼン     歳月が長引くさま。のびのびになる事。
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