天山山脈の中で魚取り、です。
投稿者: k_g_y_7_234 投稿日時: 2005/11/23 22:06 投稿番号: [64339 / 95793]
天山山脈は、いくつもの支脈に別れてタジキスタンに入り、カラコルム山塊へと続いて、ヒマラヤ山脈に至ります。ロシア人の通訳は、テェンシャンと呼んでおりました。山中に入ると4000メートル級の山塊が両脇にそびえ、8月だというのに氷河を従えたピークがいたるところにありました。でも、地元の人にピークの名を聞いても無関心なのか、あたりまえなのか、名称もまちまちで、ほとんどが無名峰なんです。
氷河の末端からはいずれも小川が急流となって流れ下り、その水は手がしびれるほど冷たくて、高校1年の私には魚なんていない、と思っていました。ある村を訪れたとき、散歩がてらに私が一人で川辺にいたとき、泊めてもらっていた家の長男が5.6人の若い男女を連れて私のところにやってきました。手には柳の枝を弓形に曲げた大きな網を持っていました。
「何をするんですか?」と英語で訪ねてもまったく言葉が通じません。すると長男は地元の言葉を言いながら、手で魚が泳ぐジェスチャーをして、それを口へ持って行きました。「魚を捕って食べさせてくれるんだ」とすぐに分かりました。それまで塩だけでゆでた、スパイスも何にも入っていない羊の肉、ものすごく羊の濃い味がする食事でしたから、でも羊を1頭丸ごと料理に出すのは遠来の客に対する最高のもてなしなんですが、毎日が羊でしたから、また、かわいそうでしたから、すっかり食欲不振になっておりました私には、魚料理は心がはずみました。
長男が川の流れの一番早いところで網を構えると、他の若者達はジーパンをまくって履き物を脱ぎ捨てるとめいめいにその上流にザブザブ入っていきました。女性たちもです。しびれそうな冷たい水の中に膝上まで入っていきました。まくりあげたジーパンはもののみごとにぐちょぐちょに濡れています。
やおら男達が川の中に手を入れると、川底の大きな石を持ち上げて川下へざぶんと投げ入れます。女性達は足で川の水をかき回しながら大騒ぎしています。でも、とっても楽しそうな大騒ぎなのです。だから私もジーパンのすそをめくり上げて川に入ろうとしましたら、女性の一人が私のところに飛んできて、「あなたは見ていなさい」という素振り。
しかたなく見ていました。まもなく歓声があがりました。見ると網に1匹の15センチほどのマスに似た川魚が入っておりました。今度は場所を少し上流に移し、男達は川岸の自然の土手を足でジャンプしたり、蹴飛ばしたりしてくずしはじめました。魚が数匹、網にかかりました。この日の成果は、10匹ほど。
民宿に帰って料理は長男とその仲間達がやりました。塩焼きかホイルで香辛料を添えてバター焼きがいいな、と思っていたのですが、内臓を取ってそのまま塩ゆでです。私の食が細くなった爺が心配して魚料理となったようですが、真実まずかった。でも、私が魚を食べるのを見て長男と家族、そしてその仲間は始終ご機嫌でした。
そして、そこのご主人が濡れた、中に白い液体の入っている羊の皮袋を手にもち、私のところに来て、それまで自分で飲んでいたどんぶりのような器を差し出して、その液体を注ぎ始めました。
<続くかも> 続きます。
○僧4
氷河の末端からはいずれも小川が急流となって流れ下り、その水は手がしびれるほど冷たくて、高校1年の私には魚なんていない、と思っていました。ある村を訪れたとき、散歩がてらに私が一人で川辺にいたとき、泊めてもらっていた家の長男が5.6人の若い男女を連れて私のところにやってきました。手には柳の枝を弓形に曲げた大きな網を持っていました。
「何をするんですか?」と英語で訪ねてもまったく言葉が通じません。すると長男は地元の言葉を言いながら、手で魚が泳ぐジェスチャーをして、それを口へ持って行きました。「魚を捕って食べさせてくれるんだ」とすぐに分かりました。それまで塩だけでゆでた、スパイスも何にも入っていない羊の肉、ものすごく羊の濃い味がする食事でしたから、でも羊を1頭丸ごと料理に出すのは遠来の客に対する最高のもてなしなんですが、毎日が羊でしたから、また、かわいそうでしたから、すっかり食欲不振になっておりました私には、魚料理は心がはずみました。
長男が川の流れの一番早いところで網を構えると、他の若者達はジーパンをまくって履き物を脱ぎ捨てるとめいめいにその上流にザブザブ入っていきました。女性たちもです。しびれそうな冷たい水の中に膝上まで入っていきました。まくりあげたジーパンはもののみごとにぐちょぐちょに濡れています。
やおら男達が川の中に手を入れると、川底の大きな石を持ち上げて川下へざぶんと投げ入れます。女性達は足で川の水をかき回しながら大騒ぎしています。でも、とっても楽しそうな大騒ぎなのです。だから私もジーパンのすそをめくり上げて川に入ろうとしましたら、女性の一人が私のところに飛んできて、「あなたは見ていなさい」という素振り。
しかたなく見ていました。まもなく歓声があがりました。見ると網に1匹の15センチほどのマスに似た川魚が入っておりました。今度は場所を少し上流に移し、男達は川岸の自然の土手を足でジャンプしたり、蹴飛ばしたりしてくずしはじめました。魚が数匹、網にかかりました。この日の成果は、10匹ほど。
民宿に帰って料理は長男とその仲間達がやりました。塩焼きかホイルで香辛料を添えてバター焼きがいいな、と思っていたのですが、内臓を取ってそのまま塩ゆでです。私の食が細くなった爺が心配して魚料理となったようですが、真実まずかった。でも、私が魚を食べるのを見て長男と家族、そしてその仲間は始終ご機嫌でした。
そして、そこのご主人が濡れた、中に白い液体の入っている羊の皮袋を手にもち、私のところに来て、それまで自分で飲んでいたどんぶりのような器を差し出して、その液体を注ぎ始めました。
<続くかも> 続きます。
○僧4
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
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