中国の反日デモ

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6>ロシアの旅

投稿者: k_g_y_7_234 投稿日時: 2005/10/05 22:19 投稿番号: [60881 / 95793]
数階建ての色あせた煉瓦作りの建物が建ち並ぶ路地へと入りました。彼はあっけにとられたような顔をして、それでもしかたないといった風体でついてきました。細い石畳の路地の片側には、半分歩道に乗り上げるようにして小型の乗用車がびっしりと駐車しておりました。人通りはまったくありません。でも、ところどころの窓際には鉢植えの花々が飾ってあり、それだけが人の住む気配を感じさせておりました。

「そういえば、今日は日曜日だったかしら...」
そんなことを思いながら歩き続けると、古い木造の家々が立ち並ぶ一画に出ました。不思議な、今まで見たこともない家でした。分厚い板を何枚もささくれ上に張り合わせた壁と中央に向かってお堂のような屋根。土台は高床になっていていかにも頑丈そうな五、六段の板はしごが小さなテラスをはさんで玄関の前にありました。くすんだ色の古ぼけた木肌が百年以上もここに建っているんだ、と言っているようでした。思わず昔のロシアの暗くて切ない物語が浮かんできました。

さらに歩くと、木の低い垣根越しに、玄関前のテラスでスカーフを巻いた一人の老婆が揺り椅子に座って小さな庭をただボーっと見ている姿が目にはいりました。やがて私たちに気付いたらしく、こちらにチラっと視線を向けましたが、また揺り椅子を揺らしながら庭に視線を戻してしまいました。

「静かですのね...」
無言のまま付いてきた彼にそう話しかけると、彼はようやく笑みを取り戻し、
「みんな働きにどこかへでかけているのさ。でも、ここには仕事がない。働き口を求めてどこかへ行っているんだよ、きっと...」
「えっ?」
「自由になってみんなお祭り騒ぎしたけど、これからどうしたらいいのか、どうなるのか、みんなわからないんだ...。この街、いやこの国全体がこれからどうしたらいいんだかわからないんだ」
そう言うと大きく溜息をついた。
「さっきの老婆も年金だけでは生活ができない。貨幣価値がどんどん下がっているからね。それでああして途方にくれているんだと思う...」

見かけより意外と若い口調でしたが、彼のこの言葉で、私のロマンチックなムードがいっぺんに崩れ去るのがわかりました。

「そうだ、ちょっとこっちへ行ってみないかい?」
彼はそう言うと、私を脇道へと誘いました。

<後日へつづく>

では、お風呂です。お休みなさいまし。

○僧4
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