侵略国日本は国際社会の前科者

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

尾崎秀実という人物のつづき10

投稿者: kabu_kachan7 投稿日時: 2011/03/09 10:36 投稿番号: [8140 / 8458]
■4.国共合作へのコミンテルン指示■

  1935(昭和10)年のコミンテルン第7回大会では、各国の国情
に即した戦略戦術を採用することという方針のもとに、中国共
産党に対しては、日本帝国主義打倒のための民族解放闘争をス
ローガンとして抗日人民戦線運動を巻き起こすことを命じ、そ
れに従って中国共産党は8月1日付けで「抗日救国宣言」を発
した。一切の国内闘争を即刻停止して、全面的な抗日闘争を展
開しようというのである。

  翌36(昭和11)年12月に突如として起こったのが、西安事件
であった。共産軍掃討を続けていた蒋介石が、「抗日救国宣
言」に動かされた腹心・張学良に西安で監禁されたのだった。
周恩来ら中国共産党幹部が西安にやってきて、蒋介石との交渉
を行った。その内容は謎であるが、以後、蒋介石は共産軍との
10年に及ぶ戦いを止め、蒋介石の国民党と共産党による国共
合作が実現した。

  この時、日本に帰っていた尾崎は、監禁された蒋介石の安否
が不明の段階から、「中央公論」誌に「蒋介石が今後の国共合
作を条件に、無事釈放されるだろう」と予測する論文を発表し
た。この予測が見事に的中して、尾崎は中国問題専門家として
の地位を固めた。尾崎は国共合作というコミンテルンの指示を
知っていたものと思われる。

■5.近衛内閣のブレーンとなる■

  この昭和12年の4月頃から尾崎は昭和研究会に入り、支那
問題研究部会の中心メンバーとして活躍していた。この研究会
は軍部とも密接な関係を持って、近衛新体制生みの親となり、
大政翼賛会創設を推進して、一国一党の軍部官僚独裁体制を作
り上げた中心機関である。

  翌13年4月には尾崎は朝日新聞社を退社して、近衛内閣の
嘱託となり、月2回ほどの「朝飯会」で近衛のブレーンとして
意見を言える立場についた。首相官邸の地階の一室にデスクを
構え、秘書官室や書記官室に自由に出入りできるようになった。

  この頃、ゾルゲはナチス党員に化けて、在日ドイツ大使の私
設情報官となっており、尾崎とも緊密な連携をとって、日独の
機密情報をソ連に流していた。二人は後に逮捕され、死刑に処
されているが、このテーマについては別稿に譲ろう。

■6.「東亜共同体」の謀略■

  昭和12年7月、蘆溝橋事件(北京郊外での日中両軍衝突、
日本軍と国民党軍を戦わせるための中共軍の謀略との説が有力
[2],p394)を機に、上海、南京と、日華事変が拡大した。

  これを機に、昭和研究会のメンバーは日本、満洲、支那によ
る「東亜共同体」の構想をさかんに提唱していった。「改造」
昭和13年11月号の東大政治学の権威・蝋山政道による「東
亜共同体の理論」、「中央公論」14年1月号の尾崎秀實によ
る「『東亜共同体』の理念とその成立の客観的基礎」などであ
る。これに呼応して、陸軍省報道部長・佐藤賢了大佐も、蝋山
論文の翌月、「日本評論」12月号に「東亜共同体の結成」を
発表する。近衛の言う「無知単純なる軍人これに踊らされた
り」とは、まさにこの事か。

  尾崎は「中央公論」14年5月号での「事変処理と欧州大
戦」と題した座談会のまとめとして次のような発言をしている。

  僕の考へでは、支那の現地に於て奥地の抗日政権(漢口
から重慶へと移転した蒋介石政権)に対抗し得る政権を造
り上げること、・・・さういふ風な一種の対峙状態といふ
ものを現地に造り上げて、日本自身がそれに依って消耗す
る面を少なくしていく・・・さういう風な条件の中から新
しい -- -それこそ僕等の考へている東亜共同体 -- -本当の意
味での新秩序をその中から纏(まと)めて行くといふこと
以外にないのじゃないか。

  尾崎の言う「東亜共同体」とは、中国に親日政権を作り、そ
れをくさびとして、あくまで日本と蒋介石を戦わせようとする
謀略であった。中国共産党は蒋介石を抱き込み、尾崎グループ
は親日政権を作らせて、日本と国民党政権をあくまで戦わせ、
共倒れにさせて、日中両国で共産革命を実現しようとしていた
のである。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)