悲しいサヨクのための嬉遊曲

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fuzisaka2003嬢へ(2)

投稿者: lilasnosakukoro 投稿日時: 2005/10/20 13:54 投稿番号: [1696 / 22816]
  つづき。

  一方的に他者の家庭のありさまを想像して書いた責任上、私が育った家庭の話を少々打ち明けよう。

  私の祖父はいわゆる妾の子として生まれ、苦労して成人し、さる職人となった。ところが、女性運に恵まれず、数回の再婚を繰り返した後私の祖母との間に息子1人と数人の娘(つまり私の父とおば達)を得た。
  だが、祖父の愛情は最初の夫人にあり、祖母は祖母で自分の生まれた家庭に比べて夫の出生が通常のものでなかったためもあって夫に対して愛情を抱けなかったらしい。要するに、2人は結ばれるべきではなかったにもかかわらず夫婦となり、当然のごとく愛情よりは嫌悪感を互いに抱きあっていたということになるのだろう。

  父はそのような家庭で育った。夫の愛情に満たされない母親(私の祖母)から過度の愛情と干渉を受けて育ち、いわゆる「男らしさ」に欠ける性格となった。一方、家庭で安息の場を得られないためだろうか、祖父にはいささか放浪癖があり、そのため家計は非常に苦しいものだったらしい。
  私の父は幼い頃から家計を助け、さまざまな職を転々としたそうだ。そして、その末に一念発起し、夜間学校に入学して昼間は働きつつ大学を受験し、奨学金を得、教師となったのだ。

  私が、そして私のきょうだい達が知る父は、その後の父だ。私はいっさい経済的な苦労など子供時代に経験したこともない。(ある問題が存在してはいたが、それは今回割愛させていただく)それだけ、父は自分の子供達には経済的な苦労をさせたくなかったのだろう。
  母も、その父に協力的だった。だが、唯一の息子である父にしなだれかかるように献身を要求してくる姑(私の祖母)、そして、夫との生活で身についてしまった後天的性格かもしれないがお金に非常に汚い面を持つ祖母に嫁として仕えるのがとてつもない苦労だったことは、私も多くの場面で目にしてきた。父は父で、母親と妻との間に挟まれ心労を抱えていた。それもまた、私自身がじかに見てきたことだ。
  これ以上、故人となった人々の経歴をあれこれ暴露するつもりはない。祖父、祖母、父それぞれに言い分があり、やむにやまれぬ事情があったと思うから。そして、それらの1つ1つを私が十分に汲み取ることは不可能だからだ。


  やれやれ、またメッセージが長過ぎるそうだ。
  以下、次の投稿へ。
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