Re: ベトナム戦争批判回避陰謀論は誤り
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/09/15 09:45 投稿番号: [59163 / 63339]
>「ベトナム戦争の際に枯葉剤の使用から目をそらさせるためにニクソン大統領が
>反捕鯨団体に支援を行っていたこと」が文書公開で明らかになった旨の記述があった」
国内の民間団体に支援をすることと、国連会議の基本路線を左右しようという
のはまったくレベルがちがうことなのですがそれはさておいて、「文書公開で
明らかになった」のなら当然公文書ナンバーが付いてなければならないですね。
養老孟司さんはそれを示しておられますか?
>アメリカは原爆で日本人を何十万人も虐殺し、さらに枯葉剤、ダイオキシン
>で現地の人間を殺している。そんな連中が「鯨を保護しよう」って
>矛盾してますよね。
してないです。
一方は人道国際法(かつての戦時国際法)の違反です。
他方は資源生態系保護の条約適用の問題です。
人道国際法(戦時国際法)で軍事行動における環境破壊を禁ずる
あるいは低減させる義務を定めた条項がありますが、他の条項を
破った軍隊がこの条項を守るべきだと主張することそれ自体は
別に矛盾でもなんでもないです。
破った条項について制裁を受け、他の条項に付いてはしかし
法の保護を受けるというのは法の基本です。
日本の将軍や大名、欧州の王侯貴族というのはたいて武将や軍の
最高指令者であるわけですが、彼らの狩り場、彼らが指定する
禁漁水域でいちばんよく希少動植物が残りましたですね。
謡曲「阿漕」なんかもそういうことを示した一例です。
生態系保護、保全というのは別に強い倫理性とか、道徳とか前提に
しなくても成立します。人間は倫理的に優れていたほうがいいのでしょうが。
どうも日本の議論では「反捕鯨」というのが強度な倫理的運動であるかの
ような一面的な捉え方をしているようですね。
そのほうが批判がしやすいからそうするのでしょうけど、良くないやり方
だと思います。
成長の遅い生物資源の保全、商業的利用の禁止というのは、倫理性と
無関係に数学だけで合理性が立証できる事柄ですから。
これは メッセージ 59161 (rucifar6_6_6 さん)への返信です.
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