Re: KBMMLは現在でも世界で唯一の研究機関
投稿者: discover_200 投稿日時: 2008/08/09 02:54 投稿番号: [38445 / 63339]
http://www.geocities.jp/kujira_news/kujiraNW_s1.htm
・2000年09月07日(skさん)
はじめまして。時々このサイトを覗かさせてもらいます。
最近よく目にするのは、「将来、鯨、イルカ関係の(なんでもよいから)仕事に就きたい」という若い方の質問です。現在、アメリカで海棲哺乳類の勉強している一人としてコメントさせてもらいたいと思います。
まず、初めに言っておきたいことは、特にイルカ関係の仕事は俗に言われているような「楽しい」ものではないということです。例えば、イルカのトレーナーになりたいとしましょう。あなたが夢見る餌遣り、トレーニングはトレーナーの仕事のうちの3分の1以下でしかありません。その他の時間は、掃除、掃除、掃除、そして餌の準備、で潰されます。しかも、水族館や動物園はほとんどの所が年中無休です。トレーナーは生き物を扱う仕事です。朝は早いです。土日も働きます。休みなどほとんどありません。
次に、研究者になりたいとしましょう。テレビで見る研究者は大海洋をさっそうと船で突っ切り、巨大な鯨を間近で観察しているようにあなたの目には映るでしょう。実際、年がら年中そんなことをしている研究者はまれです。フィールドに出ている期間は一年のうちのほんの数ヶ月、ほとんどの時間は莫大なデータ整理、コンピューター入力、論文準備などなどに費やされます。はっきり言って退屈です(得にデータ整理)。私の知っている研究者達は、自分の生活時間を削ってまで研究に身を注いでいます。
好きだからやりたい、やってみたい、という気持ちはとても大事だと私も思います。きっかけが何であれ、自分のやりたい方向を発見するのは良いことです。でも、「イルカ関係でなんでもよいからやりたい」という志ははっきり言ってあまり長続きしません。私の通っている大学には毎年400人程度(少なくとも半数はイルカの勉強をやりたい女の子)の新入生が入学してきますが、次の年には約半数が学校を辞め、残りの半数のうちのまた半数はイルカ関係の勉強を諦めます。いろいろ理由はあると思いますが、大半は、イルカの勉強はあくまでも「科学、生物学」である、ということが分かっていなかったということです。イルカ関係の仕事はアメリカでもほとんどありません(日本はもっと少ないと聞きました)。4年生大学を卒業しただけでは給料をもらえる仕事にありつける可能性はとても低いです。少なくとも修士が必要です。
夢を壊してしまったかもしれませんが、これが実際の(アメリカの)状況です。もう一度、なぜ、海棲哺乳類関係がやりたいのか、イルカ、クジラの何がしたいのか、考えてみることをお勧めします。図書館などに行ってこの分野の本を読む、実際の研究者に手紙を書いてみる、など、色々自分で調査することをお勧めします。
・2000年09月07日(skさん)
はじめまして。時々このサイトを覗かさせてもらいます。
最近よく目にするのは、「将来、鯨、イルカ関係の(なんでもよいから)仕事に就きたい」という若い方の質問です。現在、アメリカで海棲哺乳類の勉強している一人としてコメントさせてもらいたいと思います。
まず、初めに言っておきたいことは、特にイルカ関係の仕事は俗に言われているような「楽しい」ものではないということです。例えば、イルカのトレーナーになりたいとしましょう。あなたが夢見る餌遣り、トレーニングはトレーナーの仕事のうちの3分の1以下でしかありません。その他の時間は、掃除、掃除、掃除、そして餌の準備、で潰されます。しかも、水族館や動物園はほとんどの所が年中無休です。トレーナーは生き物を扱う仕事です。朝は早いです。土日も働きます。休みなどほとんどありません。
次に、研究者になりたいとしましょう。テレビで見る研究者は大海洋をさっそうと船で突っ切り、巨大な鯨を間近で観察しているようにあなたの目には映るでしょう。実際、年がら年中そんなことをしている研究者はまれです。フィールドに出ている期間は一年のうちのほんの数ヶ月、ほとんどの時間は莫大なデータ整理、コンピューター入力、論文準備などなどに費やされます。はっきり言って退屈です(得にデータ整理)。私の知っている研究者達は、自分の生活時間を削ってまで研究に身を注いでいます。
好きだからやりたい、やってみたい、という気持ちはとても大事だと私も思います。きっかけが何であれ、自分のやりたい方向を発見するのは良いことです。でも、「イルカ関係でなんでもよいからやりたい」という志ははっきり言ってあまり長続きしません。私の通っている大学には毎年400人程度(少なくとも半数はイルカの勉強をやりたい女の子)の新入生が入学してきますが、次の年には約半数が学校を辞め、残りの半数のうちのまた半数はイルカ関係の勉強を諦めます。いろいろ理由はあると思いますが、大半は、イルカの勉強はあくまでも「科学、生物学」である、ということが分かっていなかったということです。イルカ関係の仕事はアメリカでもほとんどありません(日本はもっと少ないと聞きました)。4年生大学を卒業しただけでは給料をもらえる仕事にありつける可能性はとても低いです。少なくとも修士が必要です。
夢を壊してしまったかもしれませんが、これが実際の(アメリカの)状況です。もう一度、なぜ、海棲哺乳類関係がやりたいのか、イルカ、クジラの何がしたいのか、考えてみることをお勧めします。図書館などに行ってこの分野の本を読む、実際の研究者に手紙を書いてみる、など、色々自分で調査することをお勧めします。
これは メッセージ 38444 (discover_200 さん)への返信です.
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