勝川俊雄氏は商業捕鯨賛成
捕鯨に対しては多種多様な考え方がある。
クジラは漁業の邪魔をするから駆除すべきだと思っている人もいれば、
クジラは人間の友達だから食べるなんてとんでもないと考える人もいる。
捕鯨運動および反捕鯨運動の両者は、形而上学(宗教)の域に達しており、
話し合うだけ時間の無駄だろう。
IWC総会では、双方が自らの主張を繰り返すだけで全く議論がかみ合っていない。
IWCでいくら議論を重ねたところで、
英米豪が「ごめんなさい、捕鯨をしても良いです」なんて言うわけない。
RMPができる前は「捕鯨には科学的根拠が無い」とか言っておいて、
いざ科学者委員が捕鯨可能という結論を出したとたんに、
あれこれ難癖をつけて科学者委員会の助言を無視をするのである。
最初に結論ありきで、都合がよいときだけ「科学的な根拠」を盾にとり、
都合が悪くなすとさくっと無視する。
水産庁が国内のTAC制度でやっていることと同じである。
日本はIWCで多数派工作をして、捕鯨再開を目指しているようだが、
この線での勝利は望み薄である。
IWCは外交と国際政治力の場所であり、完全に英米が主導権を握っている。
外交力で圧倒的に劣る日本が、そこで勝つのは至難の業である。
下関では惜しいところまで行ったかもしれないが、そこが限界だろう。
向こうが本気で危機感を感じた場合、
政治力を駆使して日本のキーマンを外すことだって可能なのである。
IWCの中でいくらがんばっても、事態は動きそうにない。
追い詰められた日本代表団は、IWC脱退を示唆する発言をした。
IWCは、仮にも国際条約である。
「都合が悪いから脱退して好き勝手やりますよ」なんてことをしたら、
どれほど国際的な非難にさらされるかわからない。
日本は貿易でもっているような国であり、国際協調と信用が重要なのだ。
どうみても、IWC脱退は国益全体からはマイナスである。
IWCを脱退して商業捕鯨を再開するというのは、
日本にとってあり得ない選択であり、脅しにもならない。
むしろ、「もう打つ手がありません」と自ら白状しているようなものだ。
確かに、IWCという枠の中だけで物事を見ていると、事態の打開は難しいだろう。
しかし、実は、今まさに、商業捕鯨再開の決定的なチャンスが到来している。
にもかかわらず、千載一遇のチャンスを逃してしまいそうである。
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/study/0475/