間引き必要説の大ウソ_補足
投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/04/05 11:09 投稿番号: [19615 / 63339]
補足1:
シロナガスとミンクの競合は、シロナガスが1属のオキアミに依存していて、ミンクとかぶっているという説明がなされてきました。が、オーストラリア南部に回遊している個体群では索餌期の延長、オキアミ以外のリソース利用が報告(目視)されています。シロナガスの食性については、商業捕鯨時代の解体鯨の胃内容物に基づく研究だけだったわけで、その意味では、1)捕鯨付随の致死的調査オンリーでは実態を反映できない、2)資源学至上主義的な固定観念のために適応力について予測できず誤謬を招いた、ということもいえそうです。まあ、ミンクの方は捕りたいから「適応力があるんだー」と言ってましたけどねぇ。。シロナガスにしろミンクにしろ、商業捕鯨という未曾有の災厄(温暖化その他によるオキアミ減少もあるでしょうが、いずれにしろ"人災"ですね)からなんとか懸命に立ち直ろうとしている姿(クジラというより南極の自然の)には胸を打たれるものがあります。別に彼らがそうしたかったわけじゃないでしょうが……。
補足2:
声の大きな捕鯨シンパの流布する言説に、戸惑われる方もいらっしゃるかと思います。間引き説の非科学性については改めて繰り返すまでもないことですが、いくつか補足しておきましょう。
「クジラに比べれば、アザラシやペンギンの影響など取るに足らないんじゃないか?」と、身体の大きさだけで単純に考える方も多いようです。ここで問題になるのは単位体重当り摂餌量であり、実際にはクジラに比べ代謝の高い小型動物のほうがはるかに大きくなるのです(単にバイオマスだけ見ても、カニクイアザラシなどはべらぼうで到底無視できないのですが)。生物学では常識なんですけど・・。
また、日本の鯨類学者の算出した増加率・妊娠率、死亡率を持ち出し、ミンククジラの繁殖率の高さをアピールする方もいるようです。しかし、瓦解した76万頭に替わる数字を未だにずっと出せずにいるお粗末な日本の鯨類学界の古い数字な上に、これらは調査捕鯨に基づくポピュレーション推計から逆算したものなのですが、目視の精度についても大幅な見直しを余儀なくされている中、(単なるカウント率ではなくポピュレーション構成そのものに関わる)より強力なバイアスのかかる調査捕鯨のデータでは、はっきり言ってあてになりません。さらに、シャチの被食による自然死亡率が低いという話は、「ミンクの胃内容物を調べないと南極の生態系はわからないんですよ」とのたまう日本の鯨類学者のこと、シャチを調査捕獲して胃内容物を調べない限り、彼らには検証する能力がありません。シャチの場合、捕食対象が幅広く個体群や海況による変化も大きいでしょうから、多大な年月をかけて膨大なサンプル(捕殺数)を蓄積したとしても、ヒゲクジラ−オキアミ間の被・捕食関係より究明は困難でしょうけど・・。いずれにしても、海洋生物を軒並み同じテーブルに乗せた場合、ミンククジラの繁殖率が圧倒的に低い部類に入るのは一目瞭然ですが。
2chラーはともかく、水産庁や鯨研の関係者なら生物学の素養がこのレベルじゃお話にならないので、無知というよりしらばくれてるだけでしょうけど。別にネットのBBSでツッコまなくても結構ですが、環境省主催の審議会などでまで間引き説を未だに引用させて放置してるんじゃ、日本の鯨類学のお粗末ぶりを世界にさらけだしているようなものです・・。また、捕鯨シンパには「反捕鯨の主張は"ダブスタ"(ダブルスタンダードの略ですね・・)だ!」としきりに吠える傾向が見受けられますが、この間引き説をはじめ捕鯨擁護論の随所に見られるミンククジラに対する異様な別格扱いぶりを前にすればかすんで見えます。もっとも、捕鯨ニッポンのダブスタは「肉にして売りたいのがミンクだから」と極めてわかりやすいんですが・・。
シロナガスとミンクの競合は、シロナガスが1属のオキアミに依存していて、ミンクとかぶっているという説明がなされてきました。が、オーストラリア南部に回遊している個体群では索餌期の延長、オキアミ以外のリソース利用が報告(目視)されています。シロナガスの食性については、商業捕鯨時代の解体鯨の胃内容物に基づく研究だけだったわけで、その意味では、1)捕鯨付随の致死的調査オンリーでは実態を反映できない、2)資源学至上主義的な固定観念のために適応力について予測できず誤謬を招いた、ということもいえそうです。まあ、ミンクの方は捕りたいから「適応力があるんだー」と言ってましたけどねぇ。。シロナガスにしろミンクにしろ、商業捕鯨という未曾有の災厄(温暖化その他によるオキアミ減少もあるでしょうが、いずれにしろ"人災"ですね)からなんとか懸命に立ち直ろうとしている姿(クジラというより南極の自然の)には胸を打たれるものがあります。別に彼らがそうしたかったわけじゃないでしょうが……。
補足2:
声の大きな捕鯨シンパの流布する言説に、戸惑われる方もいらっしゃるかと思います。間引き説の非科学性については改めて繰り返すまでもないことですが、いくつか補足しておきましょう。
「クジラに比べれば、アザラシやペンギンの影響など取るに足らないんじゃないか?」と、身体の大きさだけで単純に考える方も多いようです。ここで問題になるのは単位体重当り摂餌量であり、実際にはクジラに比べ代謝の高い小型動物のほうがはるかに大きくなるのです(単にバイオマスだけ見ても、カニクイアザラシなどはべらぼうで到底無視できないのですが)。生物学では常識なんですけど・・。
また、日本の鯨類学者の算出した増加率・妊娠率、死亡率を持ち出し、ミンククジラの繁殖率の高さをアピールする方もいるようです。しかし、瓦解した76万頭に替わる数字を未だにずっと出せずにいるお粗末な日本の鯨類学界の古い数字な上に、これらは調査捕鯨に基づくポピュレーション推計から逆算したものなのですが、目視の精度についても大幅な見直しを余儀なくされている中、(単なるカウント率ではなくポピュレーション構成そのものに関わる)より強力なバイアスのかかる調査捕鯨のデータでは、はっきり言ってあてになりません。さらに、シャチの被食による自然死亡率が低いという話は、「ミンクの胃内容物を調べないと南極の生態系はわからないんですよ」とのたまう日本の鯨類学者のこと、シャチを調査捕獲して胃内容物を調べない限り、彼らには検証する能力がありません。シャチの場合、捕食対象が幅広く個体群や海況による変化も大きいでしょうから、多大な年月をかけて膨大なサンプル(捕殺数)を蓄積したとしても、ヒゲクジラ−オキアミ間の被・捕食関係より究明は困難でしょうけど・・。いずれにしても、海洋生物を軒並み同じテーブルに乗せた場合、ミンククジラの繁殖率が圧倒的に低い部類に入るのは一目瞭然ですが。
2chラーはともかく、水産庁や鯨研の関係者なら生物学の素養がこのレベルじゃお話にならないので、無知というよりしらばくれてるだけでしょうけど。別にネットのBBSでツッコまなくても結構ですが、環境省主催の審議会などでまで間引き説を未だに引用させて放置してるんじゃ、日本の鯨類学のお粗末ぶりを世界にさらけだしているようなものです・・。また、捕鯨シンパには「反捕鯨の主張は"ダブスタ"(ダブルスタンダードの略ですね・・)だ!」としきりに吠える傾向が見受けられますが、この間引き説をはじめ捕鯨擁護論の随所に見られるミンククジラに対する異様な別格扱いぶりを前にすればかすんで見えます。もっとも、捕鯨ニッポンのダブスタは「肉にして売りたいのがミンクだから」と極めてわかりやすいんですが・・。
これは メッセージ 19611 (capt_paul_watson さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019607/ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n_1/19615.html