対イラク武力行使

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CIA漏洩事件、経緯2

投稿者: jyonnconner 投稿日時: 2006/09/21 01:45 投稿番号: [96682 / 118550]
ウィルソン夫人のことは(NBCテレビの)ティム・ラザート記者から電話で聞いた。記者仲間で話題になっていると教えられた。初めて聞く話だと思った。そこで、米タイム誌のマシュー・クーパー記者やニューヨーク・タイムズ紙のミラー記者などにウィルソン夫人の話を伝えた。他の記者から聞いた話なので本当かどうか自分にはわかない、と断った。それは7月12日のことで、ノバック氏がコラムを書く2日前だった・・・。

フィッツジェラルド検事は、リビーの話が嘘だったことを起訴状に基づいて明らかにしている。ラザート記者は、リビーにウィルソン夫人の話などしていない。リビーは2003年6月にチェイニー副大統領と2人の高官から、CIAに所属するウィルソン夫人がウィルソン大使のニジェール調査に関与していたと聞かされていた。リビーがミラーに話したのも6月で、ノバックのコラム記事が出る3週間も前のことだった。

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9・11事件の後、オサマ・ビンラディンに向けられた怒りは、すぐにブッシュ政権によってサダム・フセインに対する怒りへと移し替えられていった。そこでメディアの果たした役割は計り知れない。ブッシュ政権が訴えるイラク政権の脅威を、さらに増幅してくり返し報道した。

ついには、サダムがオサマを支援して9・11事件を起こしたと国民の大半が信じるまでになった。これにはオサマも困惑したことだろう。アルカイダの首領がフセイン政権を忌み嫌うことはよく知られていた。

イラクを武力攻撃する第一の名分となったのが大量破壊兵器の疑惑だった。とくにイラクの核兵器開発計画については、メディアが連日のように取り上げた。一連の報道でスターとなったのがジュディス・ミラー記者である。上級官僚たちとの繋がりを武器に、政権から「情報」を仕入れては、ニューヨーク・タイムズ紙の第1面を次々とものにしていった。

バレリー・ウィルソンに関する情報を得ていた者の中には、ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者もいた。かつて若手記者としてウォーターゲート事件を追及した大スターである。

ウッドワード記者の情報源が話題になったとき、政府関係者の名前がずらりと並べられた。有名記者であるほど、権力の内部に数多くの情報源を持つ。権力を監視し批判する使命を負うメディアが、「情報」を得るために権力に近づいている。

ニューヨーク・タイムズ紙は、誤った情報に基づいていたとして、ミラー記者の大量破壊兵器に関する記事を自社のサイトから削除している。CIA漏洩事件の発端となったニジェール疑惑についても、不都合な記事はネットから消されてしまった。記録は消しても、アメリカのジャーナリズムを代表する有力紙がイラク侵略に関与した責任は消えない。

ワシントン・ポスト紙も批判を受けている。ウッドワード記者は、リビーが起訴されるまでの2年間、なぜ自分の情報源を明かさなかったのか。なぜ今になって証言するのか。政権とどんな繋がりがあるのか。同紙は疑惑を拭えない。

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「法という名の正義」CIA漏洩事件の闇に迫るフィッツジェラルド検事
(宮前ゆかり・安濃一樹)より編集
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