対イラク武力行使

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「アラブ世界変動の兆し」NHKきょうの世界1

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/08/30 03:52 投稿番号: [95593 / 118550]
<エジプトの雰囲気はどうですか>

(池内恵)
「レバノン市民への犠牲に対する憤りが非常に高まっていました。
強大と思われていたイスラエルの軍事力にヒズボラが有効に
対抗し得たということで、ヒズボラへの高い評価が生まれている。
『アラブのヒーロー』『ナセルの再来』という形容もメディアに表れている」

<山内さんが最も注目した点は>

(山内昌之)
「国家としてレバノン中央政府が殆ど当事者能力を持たなかったということ。
替わって武装勢力としてのヒズボラがレバノン国民の意思を呈するかのように
して、イスラエルに対決したという印象を与えたということ。
全体としてアラブナショナリズムが後退している。
替わってイスラム主義、特にシーア派の力の増大が目立った。
エジプトやサウジの影響力も弱まっているということを示した」

<シーア派ベルト地帯、シーア派の台頭について>

(山内昌之)
「シーア派ひいてはイランの台頭は、
イスラエルとの関係、中東の政治の中に違うルールを入れた。
これまではイスラエルとの関係において、アラブ国家は
イスラエルの国家としての承認をどうするか、
国境をどのように画定するかを巡るゲームだった。
ところがイラン、ヒズボラの場合は、そうではなくて、
イスラエルという国家そのものを認めない。
あるいはイスラエルの持っているイデオロギーを認めない。
つまり宗教、政治の両面における対決のイデオロギーが正面から出た。
ゲームのある種の性格の変化が起きたことが一つ。
もう一つは、イランは本来、中東和平、パレスチナ問題等の当事者ではない。
イランにとっての第一の関心事は、イラン国家の体制護持。
二番目は、シーア派の革命的イデオロギーをどう拡大するか。

アフガニスタンでは、イランは、アメリカに協力して、
東のタリバンの脅威を消した。
それによって利益を得ました。
イラクでも、アメリカの力で、フセインという
敵が倒されたことから大きな利益を得ました。
石油価格の高騰。
ウラン濃縮。
イランはこれまで外交的成果を獲得してきたが、
レバノンのことでは、単なる勝利ではなく、
もっと複雑さを抱え込んだ」

(池内恵)
「レバノンとイラクは、シーア派が多数派でありながら、
政治的力を持ってこなかった国で、
シーア派が力を増していることは自然なこと。
ヒズボラの伸張は事実。
それにより一番危惧されるのは、レバノンの非常に複雑で微妙な
宗派間のバランスによって成り立っている政治体制が崩れる可能性。
誰もが内心危惧している。
表面上は、『勝った』とヒズボラに声を合わせるにしても、
裏では交渉が行われていて、ヒズボラが余り過剰に伸張しないように、
今後はなるべくヒズボラを封じ込めていこうという動きが水面下で見られます。
今回の停戦もヒズボラを過度に突出させないように封じ込める為の手段として、
レバノンやアラブ世界でも受け入れられています」

(山内昌之)
「私は基本的に、敢えて言えば、必要のない戦争だった。
ここの性格を見ないといけないと思います。
もう一つは、レバノンという国が、
いかに中東の地政学が生んだ大変な悲劇に覆われている国ということ。
レバノン国民は二つの相反する面を持つ。
一つは2000年のイスラエル撤退以来、復興の緒についた国。
もう一方はアラブの一員としてアラブの大義、アラブの理想を抱え込んできた。
シーア派の武装組織によって振り回された。
シーア派の市民にとっては、一体化して、一体感もあるが、
本当に長期的にみて、他の勢力にとって、
幸福な事態であるかどうかという疑問を抱かせる。
そういうことを歴史的に考えさせる機会にもなった」
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