アラブメディアとアメリカメディアの違い①
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/07/30 04:49 投稿番号: [94439 / 118550]
Media Coverage of Israel-Hezbollah Fighting Shapes Perceptions (PBS)
http://www.pbs.org/newshour/bb/media/july-dec06/prisms_07-27.html
ジャマル・ダジャーニ:リンクTV中東関連番組部長
ドナテラ・ローチ:ニューヨーク・タイムズとNBCニュースの元外国特派員
ローレンス・ピンタック:カイロのアメリカン大学のTVジャーナリズム課部長
著作「血塗られたレンズに映ったもの:アメリカ、イスラム、概念の戦争」
CBSの元外国特派員。
シブリー・テルハミ:メリーランド大学の平和と発展問題の教授
SHIBLEY TELHAMI:
メディアは自分の所の視聴者のプリズムを通して、世界を見ます。
アメリカのメディアは、意識的にせよ、無意識的にせよ、レバノン情勢を
テロというプリズム、イスラエル支持というプリズムを通して見ているんです。
従って、脅威であるイラン絡みというプリズムを通して見ることになります。
逆にアラブのメディアもやはり自分の所の視聴者のプリズムを通して見ています。
視聴者はイスラエルを敵、侵略者、占領者だとみなしています。
アラブのテロリストもいることはいるが、
ヒズボラはテロリストではないと見ています。
だからアラブの犠牲者の映像とか、アラブが破壊されている映像とか、
アラブが苦しんでいる映像に感情移入するんです。
とは言え、私が今回アラブのメディアを見て気付くのは、
この前とは対照的に、意見も取材もはるかに多様化しているということです。
JAMAL DAJANI:
私もテルハミ教授の御意見に賛成です。
アラブ世界のメディアには亀裂が生じています。
サウジアラビアがヒズボラを非難する立場を表明したことで、
この亀裂が生まれたんです。
しかしベイルートに最初に50発の爆弾が投下され、
それが500発にも増大すると、その分裂に変化が生じてきました。
紛争当初は、レバノン国内のテレビ局の間にも明らかに温度差がありました。
レバノンでは六つ以上の衛星テレビ局が互に視聴率を競っています。
キリスト教徒、イスラム教スンニ派、シーア派などが
独自の立場をとっていました。
しかしエジプトのカイロからモロッコのラバトまで
世論が怒りの声を上げ始めると、事態が変わってきました。
テルハミ教授が仰ったようにアルジャジーラはよく視聴者参加型の番組を
放映しますが、その中で、サウジアラビアやレバノン、ヨルダンの人々が
憤りを露わにしたことで、論調が変わっていったんです。
A polarized view of the conflict
LAWRENCE PINTAK:
メディアの二極化が続いているということだと思います。
イラクの時は、アラブメディアは明確に統一されていました。
今は多様化しています。
最終的にはイスラエルは侵略者ということでまとまると思いますが。
アメリカのメディアを通し、我々は今回の紛争を全く違う方向で見ています。
非常に単純化されたプリズムを通して見ているんです。
この対立を善玉対悪玉という構図で見ています。
アラブの見方はもっと多様化しています。
アメリカの政策に大きな影響を持つと思います。
アメリカがもし今のようにイスラエルと完全に同一視されているのに、
アメリカ人がそれに気付かないとしますよね、
アメリカ人は「ヒズボラが悪い、ヒズボラはテロリストだ」と言い続け、
アラブは「状況はもっと複雑だ」、ヒズボラはアラブの大義を守っているという
のであれば、アメリカ人がどう見られているか、アメリカの政策が中東で
どう展開するかという点で、アメリカの外交に影響すると思います。
JEFFREY BROWN:
ローチさん、「ワシントン・ポスト」の記事審査員デボラ・ハウウェルは最近、
イスラエル報道は、「アメリカのジャーナリズムの三本目のレールだ」
と書いています。
偏見に満ちているとの批判です。かなり微妙な問題ですね。
DONATELLA LORCH:
まずピンタックさんが仰ったように、
アラブ系メディアの報道とアメリカ系メディアの報道の間には
大きな隔たりがあり、その二つを結び付けるものは何もありません。
私達は全てを善か悪か、白か黒かで判断します。
中でもイスラエルを扱う場合は信じられないほど機密性が高く、
誰もが遠くから恐々と問題に触れなくてはなりません。
http://www.pbs.org/newshour/bb/media/july-dec06/prisms_07-27.html
ジャマル・ダジャーニ:リンクTV中東関連番組部長
ドナテラ・ローチ:ニューヨーク・タイムズとNBCニュースの元外国特派員
ローレンス・ピンタック:カイロのアメリカン大学のTVジャーナリズム課部長
著作「血塗られたレンズに映ったもの:アメリカ、イスラム、概念の戦争」
CBSの元外国特派員。
シブリー・テルハミ:メリーランド大学の平和と発展問題の教授
SHIBLEY TELHAMI:
メディアは自分の所の視聴者のプリズムを通して、世界を見ます。
アメリカのメディアは、意識的にせよ、無意識的にせよ、レバノン情勢を
テロというプリズム、イスラエル支持というプリズムを通して見ているんです。
従って、脅威であるイラン絡みというプリズムを通して見ることになります。
逆にアラブのメディアもやはり自分の所の視聴者のプリズムを通して見ています。
視聴者はイスラエルを敵、侵略者、占領者だとみなしています。
アラブのテロリストもいることはいるが、
ヒズボラはテロリストではないと見ています。
だからアラブの犠牲者の映像とか、アラブが破壊されている映像とか、
アラブが苦しんでいる映像に感情移入するんです。
とは言え、私が今回アラブのメディアを見て気付くのは、
この前とは対照的に、意見も取材もはるかに多様化しているということです。
JAMAL DAJANI:
私もテルハミ教授の御意見に賛成です。
アラブ世界のメディアには亀裂が生じています。
サウジアラビアがヒズボラを非難する立場を表明したことで、
この亀裂が生まれたんです。
しかしベイルートに最初に50発の爆弾が投下され、
それが500発にも増大すると、その分裂に変化が生じてきました。
紛争当初は、レバノン国内のテレビ局の間にも明らかに温度差がありました。
レバノンでは六つ以上の衛星テレビ局が互に視聴率を競っています。
キリスト教徒、イスラム教スンニ派、シーア派などが
独自の立場をとっていました。
しかしエジプトのカイロからモロッコのラバトまで
世論が怒りの声を上げ始めると、事態が変わってきました。
テルハミ教授が仰ったようにアルジャジーラはよく視聴者参加型の番組を
放映しますが、その中で、サウジアラビアやレバノン、ヨルダンの人々が
憤りを露わにしたことで、論調が変わっていったんです。
A polarized view of the conflict
LAWRENCE PINTAK:
メディアの二極化が続いているということだと思います。
イラクの時は、アラブメディアは明確に統一されていました。
今は多様化しています。
最終的にはイスラエルは侵略者ということでまとまると思いますが。
アメリカのメディアを通し、我々は今回の紛争を全く違う方向で見ています。
非常に単純化されたプリズムを通して見ているんです。
この対立を善玉対悪玉という構図で見ています。
アラブの見方はもっと多様化しています。
アメリカの政策に大きな影響を持つと思います。
アメリカがもし今のようにイスラエルと完全に同一視されているのに、
アメリカ人がそれに気付かないとしますよね、
アメリカ人は「ヒズボラが悪い、ヒズボラはテロリストだ」と言い続け、
アラブは「状況はもっと複雑だ」、ヒズボラはアラブの大義を守っているという
のであれば、アメリカ人がどう見られているか、アメリカの政策が中東で
どう展開するかという点で、アメリカの外交に影響すると思います。
JEFFREY BROWN:
ローチさん、「ワシントン・ポスト」の記事審査員デボラ・ハウウェルは最近、
イスラエル報道は、「アメリカのジャーナリズムの三本目のレールだ」
と書いています。
偏見に満ちているとの批判です。かなり微妙な問題ですね。
DONATELLA LORCH:
まずピンタックさんが仰ったように、
アラブ系メディアの報道とアメリカ系メディアの報道の間には
大きな隔たりがあり、その二つを結び付けるものは何もありません。
私達は全てを善か悪か、白か黒かで判断します。
中でもイスラエルを扱う場合は信じられないほど機密性が高く、
誰もが遠くから恐々と問題に触れなくてはなりません。
これは メッセージ 94394 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019567/bpa5a4a5ia5afipno9tbbh_1/94439.html