別府正一郎記者(NHK)の報告
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/05/27 07:35 投稿番号: [91939 / 118550]
「イラク国営テレビが連日放送しているテレビコマーシャル
シーア、スンニ、クルドの宗派民族対立を乗り越えようという
ストレートなメッセージが表現されています。
こうしたコマーシャルが放送される背景には
事態の深刻さに対する政府の強い危機感があります。
避難民キャンプ
「『シーア派は出て行け』という脅迫状が家の近所に出回りました」
「宗派間の戦争に耐え切れず、ここに逃げてきました」
宗派間の抗争が続く中、バグダッドの住民の間では今、
自警団を結成する動きが広がっています。
各家庭の男性が自警団に参加し、よそ者を排除しようと
地区の道路を封鎖し、独自の検問所を設けていました。
モスクでも鉄条網を張り巡らせて
軍事施設のような警備を敷くようになりました。
信者が24時間交代で警備をしています。
二月にシーア派の民兵組織によるとみられる
襲撃を受けたのがきっかけです。
「彼らは扉を壊して銃を撃ちながら突入してきました。
弾が当たったのがあそこです。
神聖なモスクを攻撃する敵には容赦はしません」
異なる宗派への不信感から次々に武装していく市民達。
新たな衝突の下準備が着実に進んでいるかのようです。
宗派民族の不信感は既に市民生活の奥深くにまで入り込んでおり、
もつれた糸を解くのは簡単ではありません。
政治プロセスが終わったのは事実です。
大勢の国民が現状を打破したい気持ちから、
テロへの恐怖がありながらも、
自ら投票所に足を運んで行われた選挙で
成立した政府であることも疑いようがありません。
イラクの国民は去年一年間、選挙や国民投票で三回投票所に足を運びました。
その度に宗派や民族を前面に出したキャンペーンが展開され、
人々は常に自分は何々派なのかと考えさせられるようになりました。
今になってイラク国民は一体ですと言われても
簡単に受け入れることはできないようです。
必要なのは、人々が何よりも新しい国造りの恩恵を実感できることです。
混沌とした毎日がいつ終わるのか目途すら見えない中、
人々は一層宗派や民族に拠り所を見出しがちです。
これは メッセージ 91938 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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