「隣人が豹変 崩れる信頼関係」NHK
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/05/15 04:26 投稿番号: [91513 / 118550]
(NHK海外ネットワーク)2006.5.14
バグダッドの別府正一郎記者は、
「政権協議が難航しているのは、治安対策を率いる内相や国防相の
ポストを巡って、各派の調整がなかなかつかないからです。
その背景には、宗派間の対立に治安組織が
利用されてしまうという各派の相互不信があります。
こうした宗派間の対立は
バグダッドの市民生活の様々な場面に影を落としています。
バグダッドで開かれた結婚披露宴
新郎はシーア派、新婦はスンニ派のカップルです。
旧フセイン政権時代、こうした異なる宗派間での結婚は、
当たり前のことでしたが、今ではめっきり少なくなりました。
市民生活の隅々にまで亀裂を走らせた宗派間の対立
シーア派のフセインさん
生まれ育った街から先月シーア派の住民が多い
バグダッド東部に家族と共に逃れてきました。
半年前、迫撃砲弾が自宅を直撃し、左足を失った時にも、
引っ越すことまでは考えていませんでした。
しかし顔馴染みのスンニ派の住民との信頼関係が
完全に壊れてしまったことが、転居を決意させたといいます。
二人の弟は今年に入ってから何者かに連れ去られました。
一人は遺体で見つかり、もう一人の行方は今も分からないままです。
いずれもスンニ派の仕業だとフセインさんは断言します。
『スンニ派の住民から街を出て行けと言われました。
昔は互いの家に泊まったり、食事をしたりしていたのに、
まるで人が変わったようです』
(フセインさんの母親フシミーアさん)
『以前はシーア派もスンニ派も仲良く暮らしていました。
フセイン体制が終わったのに、何故こんなことになってしまったんでしょう』
今のイラクでは、これまでの米軍対反米武装勢力が
対立するという図式はすっかり目立たなくなっています。
替わって異なる宗派を背景にイラク人とイラク人が
殺し合っているような状況です。
フセイン政権が崩壊してからのこの三年間、
バグダッドを見てみますと、市民生活に伴う困難は目を覆うばかりです。
電気や水道の供給も満足にいかず、昨日までの隣人に脅かされ、
銃声の中、外も自由に出歩けないような毎日が続いています」
道傳愛子キャスターは、
「治安の悪化が深刻なイラク、市民は米軍の駐留に強く反発しながらも、
今すぐ撤退して混乱が大きくなることへの懸念も抱えています。
新政府の発足は、民主化プロセスの総仕上げと位置付けられてきました。
しかし宗派対立は止まず、生活が安定する兆しが一向に見えない中で、
イラクの市民は民主化の成果を実感できないでいます」
これは メッセージ 89617 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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