対イラク武力行使

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

イラク・モスク爆破の深層

投稿者: jyonnconner 投稿日時: 2006/03/19 09:12 投稿番号: [89292 / 118550]
(前略)

サマラやその他のイラク諸都市(クルド地域以外)では、米英軍の占領開始のしばらく後から現在まで、米英軍が地元ゲリラの掃討と称して多くの市民を殺し、その反動でゲリラの方も米軍やその協力者を殺す戦いを繰り返している。この状態についてイラク人の多くは、諸悪の根元は米軍の占領であると感じている。スンニとシーアが殺し合いを続けていては、米軍の占領は長引くばかりで、イラク人にとっては敵を利することにしかならないことは、イラク人の多くが理解している。交渉によって派閥間の利害を調整して内戦を避け、早く米軍に出ていってもらおうというのが、イラク人の世論の根幹にあると思われる。

  アスカリヤ・モスクに遺体が安置されているイマームは、預言者ムハンマドの子孫であり、スンニ派にとっても敬うべき存在である。そのモスクを爆破することはスンニ派にとっても悪事であり、スンニ派住民が大多数を占める現地サマラでは、爆破に対する怒りのデモが行われ、スンニとシーアの両方が参加している。

(中略)

今後、米軍がイラクから撤退する傾向を強めたら、その後のイラクは反米イスラム主義の政府ができ、しかもイランやシリア、ハマスのパレスチナ、イスラム同胞団のエジプトなど、他の反米政権と親密な関係を持つようになる可能性が高い。

  これは、アメリカの中枢で、イラクを傀儡化しておきたいと思っている勢力にとっては、非常に都合が悪い。できる限り、イラクのスンニ派とシーア派を敵対させておきたい、と彼らは考えているはずである。サマラのモスク爆破は、まさにそんな状況下で起きている。あの爆発が誘発したものは、スンニとシーアの殺し合いであり、これはサドルが画策しているイラク内部の結束の動きを阻止する一方、アメリカの中枢にいる人々にとって好都合となっている。

(中略)

ここで奇妙なことは、サマラは以前から米軍に包囲攻撃され続け、ずっと夜間外出禁止令が出され、米軍傘下のイラク軍(イラク国家防衛隊)の兵士が、夜間パトロールを毎晩していたこととの関係である。夜中に何時間もモスクの中で大きな音を立てて柱に穴を開ける作業が続けられたとしたら、音を聞いた近所の人が不審に思ってイラク軍に通報し、爆破が起きる前に犯人を逮捕できるのがふつうである。

  しかし、そうはならなかった。イラク国内の人道支援NGOが行った聞き取り調査に対し、モスクの門前町でインターネット・カフェを営業し、夜は店で寝ている青年(Muhammad Al-Samarrai)が答えたところによると、爆破前夜、外出禁止令の時間帯が午後8時に始まって間もなく、イラク兵とアメリカ兵のパトロール部隊が店にやってきて、今夜は外に出てはならないと命令して行った。その後、午後11時ごろから、外出禁止令が解除される翌朝6時まで、イラク兵とアメリカ兵の部隊が、モスクの前にずっと駐留していたという。似たような証言は、もう1人別のモスクの近所の人も行っている。

(中略)

ロンドンの大学教官をしている亡命イラク人分析者(Sami Ramadani)は「イラクでは、占領軍(米英)がイラク人の集団を雇い、イラク人の各派閥間の抗争を扇動する目的で、殺害や攻撃を繰り返しているという指摘(うわさ)がひんぱんに出ている」「アメリカは、イラクを分裂させて弱い傀儡国家にするため、イラク人の各派閥の中に扇動勢力を潜り込ませている。イラクの内戦は、スンニ対シーア対クルドという派閥間の戦いではなく、米軍に雇われた勢力と、その他の人々との戦いに向かっている」と指摘している。(関連記事)

  この指摘に基づくと、サマラのモスク爆破だけでなく、その後イラク全土で展開された「復讐行為」の中にも、内戦を扇動するために米軍に雇われたイラク人武装勢力が行ったものが多いのではないかと考えられる。

  また米軍は、スンニ・トライアングル内の蜂起を鎮圧する際、イラク軍の部隊に米軍の補佐をさせることが多かったが、そのほとんどはシーア派かクルド人の部隊で、しかもシーア派の模範部隊とされる第1大隊は、兵士の多くが親族をフセイン政権に殺されたりして、スンニ派に個人的な恨みを抱いている人ばかりで構成されている。彼らは、スンニ派の諸都市を攻撃する際、ゲリラ掃討と称して一般市民を殺害したり、嫌がらせを繰り返し、これを「報復として当然だ」と考えているという。アメリカは明らかに、イラク人を内部分裂させる戦略をとっている。

http://tanakanews.com/g0303iraq.htm

今回の「掃討作戦」も火に油を注ぐようなもの。これまでの「掃討作戦」で事態が収まらなかったように状況は悪化するだろう。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)