対イラク武力行使

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Re: ネオコンのシナリオ

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2006/03/19 07:28 投稿番号: [89288 / 118550]
  「テロリスト情報」が、もっとも入手しやすく、実際にもっとも大量に流入する国は、文句なく米国です。しかし、米国にはいくつもの諜報機関や捜査機関があり、それらの間で情報が共有され、テロ防止に役立てられることは、ほとんどありません。マヤさんは、それを「縄張り争い」と表現されましたが、実はもう少し深い事情があるのです。

  CIAやDIAなどの諜報機関は、情報収集だけを使命にしているのではありません。それ以上に大切な仕事が「情報工作」であり「情報撹乱」や「破壊工作」です。彼らは米国の外交政策上、重要と思われる国や地域に潜入し、そこで様々な勢力に接近して、それぞれの活動を援助したり妨害したりすることで、その国や地域の政治情勢をコントロールします。

  これらの「工作」は、諜報機関の各部署が独自の判断で行うことが多く、作戦の性格上、当然機密性が求められます。横の連絡とか連携とかは、機密の漏洩につながるため歓迎されないのです。

  米国の映画やTVで、ある部署のFBI捜査官が犯罪組織を摘発して幹部を逮捕したら、その幹部がFBIの別の部署から派遣された潜入捜査官だった…なんてエピソードがよく出てきますよね。これを世界規模に拡大したのが、米国の諜報機関事情だというわけです。

  米国以外の諜報機関も、規模こそ小さいですが、同じような活動をやっています。つまり、他国の過激派組織などにスパイを送りこんだり、支援者もしくはスポンサーを装い偵察するとともに、時には破壊工作の下請けとして利用することすらあります。

  CIAや各国の諜報機関はこうして「アルカイダ」の事前テロ情報を入手します。しかし、そのテロがもしCIAの他の一部署によって「工作」されたものであれば、その部署は事前情報を否定する報告をしたり、撹乱情報を流したり、握りつぶしたりして、テロをサポートします。そして各国諜報機関同士、あるいはCIAの内部でも暗闘が繰り広げられるわけです。

  つまり「テロリスト」と諜報機関は、明確に「敵・味方」ではなく、時として味方同士になったり、敵同士になったりするヤヤこしい関係なのです。アフガンでソ連軍と戦うアラブ義勇軍は、時のアフガン政権から見れば「テロリスト」であり、それは米国の諜報機関の援助を受けていたという経緯からも、両者のグレーな関係性は理解できるのではないでしょうか。

  マヤさんは「911を未然に防げなかった最大の原因が、米国の諜報機関の問題である」とおっしゃいます。これは、ある意味正しいのですが、より正確を期せば、連携ミスとか能力不足の問題ではなく「諜報機関の役割が、テロ防止に特化されているのではなく、逆にテロを起こす役割も兼ねている」という問題なのです。

  そうした構造の中で、米政権の一部が、何らかの理由により911の実行を歓迎していたり、積極的に画策したとすれば、諜報機関はテロ防止の役に立たないのが当然です。これ(米政権の一部の関与)を考慮すれば、責任が一重に諜報機関にあるとすることは短絡的であり、より大きな危機や脅威を見過ごすことにつながるのではと危惧します。
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