対イラク武力行使

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「イラクに関する九つの誤解」酒井啓子③

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/02/21 19:02 投稿番号: [88023 / 118550]
・誤解その七
「サマワで自衛隊が歓迎されているのは、自衛隊がサマワで行っている
人道支援活動が評価されているからである」

<酒井女史の反論>
「サマワやイラク政府の間で自衛隊賛美の声が挙がるのは、
あくまで自衛隊の派遣に伴う日本の経済援助を期待してのことなのだ」

<私の感想>
全く同感です。



・誤解その八
「今、多国籍軍がイラクから撤退すると、
イラクはますます武力での対立が激化し、内戦状態になる」

<酒井女史の反論>
「実は、多国籍軍がイラクにいるおかげで
対立が回避されているという事実はないのである」
「シーア派とスンナ派は必ずしもフセイン支持派と反対派で分かれていた
わけではないし、どちらの宗派にも宗教に拘泥しない人々は多かった。
第三者の存在がなければ二つの宗派は即座に武力対立に陥る、
という関係では決してなかったのである。
むしろ多国籍軍の存在自体が、占領容認派と反占領派という
新たな対立項を作ってしまい、今最も深刻な対立に発展しているのである」

<私の感想>
概ね同感です。
ただ、かつてのシーア派とスンニ派の関係と、
今、現在の両派の関係は、既にかなり変貌してしまっています。
昔は対立していなかったと言っても、余り意味があるとも思えません。
両派内の極一部ではあれ、両派の対立を煽っている輩が存在しており、
その為、不本意であっても、既にかなりの対立が生み出されてしまった
とも思っています。
旧ユーゴ内戦でも、大多数の一般民衆は長年多民族で共存してきました。
各派内の極一部の過激な民族主義者等の凄惨な行為によって、
対立が生み出されてしまいました。
イラクでの宗派対立も楽観はできません。
幸い、サドル師は両派の仲介ができる立場にあるので、
それは肯定的要素だと思っています。



・誤解その九
「イラク人は、日本が米軍とともに自衛隊を派遣したことで、
日本と米国は一蓮托生だと考えるようになった」

<酒井女史の反論>
「日本の対米追随姿勢が、イラク人の間で苦々しく語られることは無論ある。
しかしそれ以上にイラクが日本に期待しているのは、「米国と同盟関係にありな
がら米国よりもイラクをよりよくわかってくれている理解者」としての行動だ。
占領容認派と見なされがちな現イラク政府関係者であっても、そのほとんどが、
アメリカの無計画で非人道的な復興のやり方を腹立たしく思い、早期撤退を
望んでいると言って良い。
  それに対して、イラク人の対日認識は、相変わらず70〜80年代にイラクの経済
成長を支えてきた経済大国としての日本への憧憬である。米英の対イラク政策が
専ら軍事力に依存し、政治的形式を整えることばかりに専心してきたのに対して
イラク人は本当の復興、つまり電力や石油精製施設、農業灌漑設備などの経済
社会的インフラを着実に進めてくれる支援を求めている。その対象が日本なので
あり、それが出来るのが、日本が米国と違うところだとイラク人は考えているの
である。
  いや、「違ってくれなければ困る」というのが、彼らの本音なのだ」


<私の感想>
サマワでは、サドル派等の動向が活性化しつつあるとは思う。
しかしサマワでの自衛隊支持率は一貫して高かった。
ただ、現地の期待が過剰過ぎたこともまた事実だと思う。
自衛隊駐留には大多数が賛成でも、その満足度は高いとは言えない。
いや不満がますます高まりつつあるとも思う。
過剰な期待がそもそも間違っていると言ってしまえば、そうなのだが、
日本とイラクとの今後の長期的な関係を配慮して、
自衛隊は撤退しつつ、同時に現地での電力供給インフラ等への、
『現地の人の目に見える、納得できる形での支援』を残しているという
現地の人々の認証を取り付けつつ、自衛隊の撤退を進めなければならないと思う
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