対イラク武力行使

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「イラクに関する九つの誤解」酒井啓子①

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2006/02/21 18:43 投稿番号: [88021 / 118550]
  (軍縮問題資料3月号)

・誤解その一
「イラクはシーア派、スンナ派、クルド民族の三つの社会から成り立っているが
現在反米テロ活動を展開しているのは、もっぱらフセイン政権時代に優遇され
ていたスンナ派である」

<酒井女史の反論>
「あのファルージャのドゥレイミ部族ですら、フセイン政権時代に叛旗を翻し、
フセインによって激しい弾圧を受けた」

<私の感想>
ファルージャ近郊のドゥレイミ部族が反乱を起こしたのは、フセイン体制最末期
であり、シーア派優遇時代から、更に自らの出身地ティクリート閥や親族による
支配を強めたことへの、スンニ派層からの反逆であったと思う。
フセインがスンニ派を意識的に優遇してきたことは事実だと思う。
いわば、その特権層内部での利害争いだったと思う。



・誤解そのニ
「スンナ派も投票し、立候補した。
そのことでスンナ派住民は徐々にではあるが戦後体制に期待を持ち始めた」

<酒井女史の反論>
「シーア派のダアワ党やSCIRI、クルド両党は、
イラク国内で長年一定の影響力を持ってきた。
しかし、スンナ派住民にとって、慣れ親しんできた政党はない。
戦後急ごしらえで無名の政党を結成するしかなかった」
「2005年12月の正式選挙にむけて結成されたスンナ派政党は、
大別すると、旧バアス党系の政党とイスラーム政党に分かれる。
これらのスンナ派政党は、民意を反映するために結成されたというよりは、
むしろ「米軍がテロ勢力を懐柔するためのルート確保」のためにある、
と見たほうがよかろう」
「これらのスンナ派政党は、「スンナ派=テロリスト」との米政権の「誤解」を
逆手に取って、あたかも自分たちに「テロ」を抑える力があり、紛争仲介能力が
あるような顔をして、自らの政治的存在意義を強調しているに過ぎないのだ」

<私の感想>
さすがは酒井女史である。かなり手厳しい。
スンニ派政党すら、まがい物、手練手管の輩と断定している。
確かに、『したたか』な輩が多いことは事実だと思う。
武装勢力との、あるかないか誰にも分からないコネをアピールする輩は
多かったと思う。
<スンニ派政党>と<スンニ派武装勢力>、この両者の関係は、
一体どうなっているのか、
私は、ハマスやヒズボラがそうであるように、
<政治闘争部門>と<武装闘争部門>と単純に思い込んでしまった。
まだ、そうとは断言できないと思うようになった。
スンニ派議員が選出され、更には与党に参画したのなら、
スンニ派武装勢力は、その政権を、もはや「傀儡政権」とは呼ばない、
呼べないのではないかと、推測していた。
今後の現実の進展を注目していきたい。



・誤解その三
「人口的に多数派であるシーア派が常に圧勝している。
だから移行政権や正式政権にシーア派住民は満足している」

<酒井女史の反論>
「人口上シーア派住民が過半数であることと、
シーア派イスラーム主義政党が圧勝することとは、別である。
投票した全てのシーア派有権者が
「イスラーム国家の建設」を望んでいるということではない」

<私の感想>
アラウィ前首相の世俗派も一定の議席を得たのだから、
世俗派はそちらに投票したのではないか。
シーア派信徒としての、信仰の深さの度合いも人によって違うとも思う。
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