歴史観について>マサさん
投稿者: hoop_job 投稿日時: 2006/02/18 14:24 投稿番号: [87943 / 118550]
>東南アジアの国々が見た戦争と、欧米が見た戦争、日本が見た戦争が違う
私にとっつきのよさそうな話題ですのでレスさせていただきます。
日本人の価値観は、もともとの文化に仏教、儒学(いずれもキリスト教やイスラム教よりも起源は古い)などの他の東洋思想が加わり、さらに欧米的価値観が上乗せされているという構造になっていると思います。江戸時代から日本の文化水準は高く、それは、当時の高い識字率、関孝和の算術(積分の計算などまで行っていた)、すぐれた文学作品、伊能忠敬の測量術などに現れている。
しかし、日本人の歴史観というものは、イギリスの産業革命史を理想とし、それとの比較で進歩しているか遅れているかを計るという形になっているような気がします。
重商主義を批判してスミスの説く自由主義が台頭したとか、プロテスタンティズムの勤勉な精神が資本主義を発展させたとか・・・マルクスやらマックスウェーバーやらの歴史観が影響しているのでしょう。これは、一国で歴史が成立しているという錯覚に基づいているのだと思います。
しかし、イギリス産業革命を牽引した綿工業を支えたのは、植民地支配下のインドの低廉な労働力による綿花やアヘンの栽培であり、また中国へのアヘンの押し売りであり、そして、西インド諸島の黒人奴隷制(先住民は酷使されて絶滅したため)砂糖プランテーションだった、つまり、他の地域の発展を歪めつつ自らを発展させたのがイギリス産業革命史であったと私は考えています。
アメリカではどうだったかというと、土地の私的所有という概念のない先住民からアングロサクソンをはじめとする移民が土地を奪い、南部の黒人奴隷制綿花プランテーションがイギリス同様に産業革命につながった。南北戦争は、奴隷解放というよりは、黒人労働力の自由化という側面を持つと言われますね。
このときに見られた思想というのは、資本家というのは、勤勉と努力により自らの地位を築いたのであって、貧困であるのは怠惰が原因なのだ、というものだった。
しかし、現実に生産活動に従事したのは、植民地下のインドや、同様に植民地下で窮乏したアイルランドからイギリスへ出稼ぎにきた労働者、そして黒人奴隷などだった。
また、大航海時代に発見されたという火薬や羅針盤、印刷術はいずれも中国で発明された技術がイスラム世界を通じてヨーロッパに伝わったものだった。
こうしたことは、歴史について興味を持った人には自明であっても、意外と知られていないのではないでしょうか?
アジアは歴史の停滞した社会であり、正しい価値観を教えてやるべきだ、という説は根深いものですが、それは欧米中心史観というものである。
しかし、アジアの一員である日本人にもときどき同じ考えの人がいるような気がする。マサさんもそう思いませんか?
歴史というのは、一国で成立するものではなく、地域、国家、民族同士がお互いに学んだり教わったり、与えたり与えられたりしてきたものだというのが正しいようです。
私にとっつきのよさそうな話題ですのでレスさせていただきます。
日本人の価値観は、もともとの文化に仏教、儒学(いずれもキリスト教やイスラム教よりも起源は古い)などの他の東洋思想が加わり、さらに欧米的価値観が上乗せされているという構造になっていると思います。江戸時代から日本の文化水準は高く、それは、当時の高い識字率、関孝和の算術(積分の計算などまで行っていた)、すぐれた文学作品、伊能忠敬の測量術などに現れている。
しかし、日本人の歴史観というものは、イギリスの産業革命史を理想とし、それとの比較で進歩しているか遅れているかを計るという形になっているような気がします。
重商主義を批判してスミスの説く自由主義が台頭したとか、プロテスタンティズムの勤勉な精神が資本主義を発展させたとか・・・マルクスやらマックスウェーバーやらの歴史観が影響しているのでしょう。これは、一国で歴史が成立しているという錯覚に基づいているのだと思います。
しかし、イギリス産業革命を牽引した綿工業を支えたのは、植民地支配下のインドの低廉な労働力による綿花やアヘンの栽培であり、また中国へのアヘンの押し売りであり、そして、西インド諸島の黒人奴隷制(先住民は酷使されて絶滅したため)砂糖プランテーションだった、つまり、他の地域の発展を歪めつつ自らを発展させたのがイギリス産業革命史であったと私は考えています。
アメリカではどうだったかというと、土地の私的所有という概念のない先住民からアングロサクソンをはじめとする移民が土地を奪い、南部の黒人奴隷制綿花プランテーションがイギリス同様に産業革命につながった。南北戦争は、奴隷解放というよりは、黒人労働力の自由化という側面を持つと言われますね。
このときに見られた思想というのは、資本家というのは、勤勉と努力により自らの地位を築いたのであって、貧困であるのは怠惰が原因なのだ、というものだった。
しかし、現実に生産活動に従事したのは、植民地下のインドや、同様に植民地下で窮乏したアイルランドからイギリスへ出稼ぎにきた労働者、そして黒人奴隷などだった。
また、大航海時代に発見されたという火薬や羅針盤、印刷術はいずれも中国で発明された技術がイスラム世界を通じてヨーロッパに伝わったものだった。
こうしたことは、歴史について興味を持った人には自明であっても、意外と知られていないのではないでしょうか?
アジアは歴史の停滞した社会であり、正しい価値観を教えてやるべきだ、という説は根深いものですが、それは欧米中心史観というものである。
しかし、アジアの一員である日本人にもときどき同じ考えの人がいるような気がする。マサさんもそう思いませんか?
歴史というのは、一国で成立するものではなく、地域、国家、民族同士がお互いに学んだり教わったり、与えたり与えられたりしてきたものだというのが正しいようです。
これは メッセージ 87930 (masajuly2001 さん)への返信です.
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