対イラク武力行使

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Re: 随分と楽観的な詭弁だな

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2006/02/08 17:27 投稿番号: [87685 / 118550]
>ヤンキーさんとはマブダチだし(笑)
   (from msg.87670 by hoop_job)

  あは、私はジャンキー君の名付け親です(戒名ですが…笑)。

  ジャンキー君の言う「平和への意思」が「抽象的なイメージ」に過ぎないと言うのは全く同感なんですが、私は別トピで彼と何度かやりとりした経験から、彼の錯誤がどこに起因しているのか、なんとなく理解できるのです。そこで、べつに「弁護」という意味じゃありませんが、「真性痴呆」と決めつけるのは、あまりにもかわいそうだと思うので、少しだけフォローさせてください。

  ジャンキー君のイメージの原点は中世日本に於ける「戦国時代→天下布武→新秩序構築→平和到来」という歴史の流れにあります。各個に武力を持った諸国大名が覇を競う様子(群雄割拠)を、現代の主権国家群に比類し、それらを武力で従えさせることで、戦乱の時代を終結させた織田信長の役まわりを、現代の米国に期待しているというわけです。

  彼は「米国が軍事的制覇を完成させた瞬間から、米軍の崩壊が始まる」と書いていますが、これは敵が居なくなれば過剰な軍備は必要なくなるという意味で、ごくあたりまえの話です。軍縮しても戦争はなくならないけど、天下統一しちゃえば戦争がなくなり、軍縮が達成されるという「逆転理論」ですね。

  ここで、少しでも社会科学を勉強したことのある人なら、この理論の幼稚さを簡単に理解できるのですが、歴史や国際問題を抽象的に図式化して理解したつもりになっている人は、意外とこうした詭弁にひっかかってしまいます。

  これは所謂「ワン・ワールド・オーダー」を唱える人々が好んで用いる詭弁と同様のものである上に、現代でもそれにひっかかる人が多いことを考えると、簡単に「真性痴呆」と言って片付けられるものでもないと思うのです。論理的に「ワン・ワールド・オーダー」が非現実的な妄想であることを説明してあげないと、ひっかかった人たちの目は醒めません。

  これにひっかかる人の錯誤は、社会が常に「統合」への一方通行で進化すると勘違いしているところにあります。日本の戦国時代は日本社会の原型ではなく、それ以前に室町幕府という「旧秩序」による「統合」が存在していた史実を失念しているのです。

  「分裂」は「統合」された社会の矛盾から生まれ、「統合」は「分裂」から生じた混乱を終息させる働きを持ちます。つまり、このふたつは潮の満ち引きや月の満ち欠け同様、交互に繰り返すものである…という法則さえ理解すれば、「平和のための天下統一」という考え方が、いかに単純で幼稚なものであるかが分かるのです。

  アレキサンダー大王の帝国が、大王の死後たちまちにして分裂した史実、ローマ帝国の興亡、ナポレオンやヒトラーの「ヨーロッパ制覇」が遂に完成しなかったという史実、スペイン帝国や大英帝国が大戦後次々に植民地や保護領を失っていったこと、ソ連邦の崩壊、ユーゴ連邦の分裂などを見ても、国際社会が「統合への一方通行」ではないことは簡単に証明できます。

  また、軍事的制覇の後に必ずしも「新秩序」が構築されるわけではありません。統合に向かう素地がないところに、軍事力で強制的に統合すれば、たちまち矛盾が表層化し、新たな分裂を呼びます。そして統合の過程でも分裂の過程でも多大な犠牲が生じることになります。

  ジャンキー君は「すべての国家が米国に恭順すれば、世界は平和になる」と言います。しかし、それは「すべての人間が、あらゆる欲望を捨て去れば、争いがなくなる」と言うのと同様、空想論理として正論であるに過ぎず、現実にはあり得ないことです。

  で、結局最初に言った「彼の『平和への意思』は『抽象的なイメージ』に過ぎない」という結論に戻ってくるわけですね。immoralbelovedさんにとっては「いわずもがな」のことだろうと思いますが、中には「えっ、どうして?」と思ったROMの方もおられるかも知れませんので、僭越ながら少しフォローしてみました。(ジャンキー君へのフォローには、全然なってないんですが…笑)
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