対イラク武力行使

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NHK・BS1「テロとの戦い」の真相3

投稿者: jyonnconner 投稿日時: 2006/01/05 01:03 投稿番号: [86367 / 118550]
「聞き手:すべてですか?

「カーン:すべてです。

「聞き手:何ひとつ当たっていなかった?

「カーン:私が見るかぎり、(ウォルフォウィッツの1977年)チームBが主張したことで本当に正しかったことは一つもありません」

  しかし、ネオコンたちはそれが正しいと言い張り、自分たちの世界観を広めるために「現下の危険に関する委員会」(The Committee on the Present Danger)という組織を立ち上げた。同委員会はドキュメンタリー番組や出版物を制作し、全国放送のトークショーやニュース番組にゲストコメンテーターを送り込んだ。彼らは恐怖心を煽り、軍事支出の増額を後押しした。防衛関連企業が提案する高度な兵器システムへの支出増にはとりわけ熱心で、のちにネオコンはそうした企業のロビイストとなる。

  そうして、彼らはアメリカに恐怖の空気を蘇らせ、自分たち自身と仲間の防衛関連企業を、世界のたいていの王国より裕福にすることに成功した。冷戦はビジネスに好都合であり、ラムズフェルドからレーガンまで冷戦推進者の政治力にもあつらえ向きだった。

  BBC番組によれば、「テロとの戦争」も同じようなハッタリで、似たりよったりの理由と、似たりよったりの顔ぶれによって遂行されている。そしてそれを誇張し、イラク侵攻に踏み出したために、アメリカと同盟国は、それまで取るに足らない存在で、私たちに害を与える力も弱かった恐怖と力とを現実化してしまったといってもいい。

  カーティスのドキュメンタリーは「テロとの戦争」について、この同じネオコン集団が1970年代にソ連の保有を騒ぎ立てた超大量破壊兵器そっくりの作り事である可能性を示唆する。私たちはテロと戦うつもりでテロを生み出してきたのではないか。危険は本当のところごく小さく(少なくともイラクに侵攻するまでは)、テロリストもほとんどのテロリスト集団も、たんなるはぐれ者的な存在にすぎず、むしろ彼らが属する同じ社会の人びとによって簡単に始末できるのではないか、と――。カーティスは、アルカイダそのものも私たちが発明したブランドで、西側世界が何百万ドルもの広告費を使い全世界に宣伝してくれたのを見て、ビンラディンがちゃっかり拝借した点を指摘する。

  「悪夢の力」を見るのは、映画『マトリックス』に出てくるレッドピル(赤い錠剤)を飲むのに似ている。[訳注=レッドピルは、本物と思い込んでいる現実世界が、じつは巨大な人間養殖システムの一端に組み込まれながら見る幻覚にすぎないことを明らかにしてくれる薬物。]

  それは、理想主義の脱線物語であり、アメリカではレオ・シュトラウスと彼の弟子たち(主にポール・ウォルフォウィッツ、ダグラス・ファイス、リチャード・パール)、イスラム世界ではビンラディンの師匠アイマン・ザワヒリが広めたイデオロギーの物語である。どちらも、世界支配によってユートピアを創り上げようとした。どちらも、目的は手段を正当化すると考える。どちらも、道徳と国家の安定というより大きな善のためには、「人びと」を脅して宗教とナショナリズムにしがみつかせるしかないと信じている。どちらも、権力を維持するためには相手を必要とする。

  このドキュメンタリーは必見だ。ただし、あらかじめご注意申し上げる。これを見たあとでは、政治的現実は二度と前と同じには見えないし、とくにブッシュ政権やその有志連合政権の言葉は、二度と前と同じには聞こえないだろう。

(翻訳:星川 淳/TUP)
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