対イラク武力行使

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パピヨンさんへ

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/09/05 06:32 投稿番号: [79222 / 118550]
  結局、堂々巡りですね。「独裁国家は、その脅威度を正確に計ることができないゆえに、武力を以てしてでも排除すべき脅威となる」…ようするに「理解の外にあるものは破壊される運命にある」と言って、理解することを拒否しているだけでしょう。

  一昔前の「共産主義国家」が「個人的独裁国家」に変化しただけ、単なる排除のレトリックです。目隠しをして「恐ろしい敵がいるぞ」と脅せば、誰だってパニックになります。目を開けてみれば「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なのにね。

  「個人的独裁国家」の定義自体、パピヨンさんの主観でしかないことは、以前の論争で承知していますので、改めては取り上げません。

  国境を越えての犯罪捜査に、ある程度の障害があることは、相手が独裁国家であろうがなかろうが同じことです。60年代〜70年代にかけて、CIAやKGBが世界中で展開してきた数々のテロ犯罪だって、発覚したのは何十年も後のことでしたよね。しかし、国家犯罪の防止に限界があるからと言って、戦争を容認することは「戦争」という国家犯罪を容認することです。

  これを国内にあてはめると「適法捜査では、犯罪を充分に取り締まれないから、違法捜査を容認する」ことと同じになります。犯罪を規定するものが法であるのに、法を無視して犯罪を取り締まるということのパラドックスをご理解ください。

  国家犯罪にも、それを規定する法があり、その基準は国内法よりも緩やかです。武力を以てしてでも排除すべき脅威は、確かな証拠に依らずとも、安保理が専権的に認定できるのです。誰も「(確かな)証拠がないから、武力行使は駄目だ」なんて言ってません。安保理はイラクを「武力によってでも排除すべき脅威」とは認定しなかった…ただ、それだけのことです。

  それと、独裁政権が戦争によって崩壊するとする見方は一方的です。戦争が独裁政権を生むという反面も見る必要があるでしょう。どんな国でも(米国でも)、戦時は独裁色が強くなります。強力な統制なくして戦争は戦えないからです。だからこそ、戦争に負けた国は、あとから「あの国は独裁国家だった」という評価になるわけですね。ある国家が危険だから戦争するんじゃなくて、戦争している相手国は常に危険だという、あたりまえの事が、後で戦争の正当化に使われるだけのことなのです。

  イラクは大統領のカリスマ性ゆえに「独裁色」が濃かったと見られますが、実は議会も機能していたし、普通選挙も行われていました。大統領の権力は、米国のそれと比べても特別に強力だったわけじゃないのです。むしろ、米英との準戦時体制であったわりには、驚くほど民主的だったと言えるほどです。

  以前に侵略を受けたクウェートですら、イラク戦争直前に「イラクを脅威であるとは感じていない」と表明しています。CIAは何度もホワイトハウスに「イラクはたいした脅威じゃない」と報告しましたが、ブッシュ政権はその報告を無視しました。安保理がイラクへの武力攻撃を認めなかったことは、すでに書きましたね。

  あなたが、怪しげな「歴史の必然」や、主観で認定しただけの「恐怖独裁国家」を持ち出さないと「イラクの脅威」を説明できないのであれば、客観的に見てイラクは武力を用いても排除すべき脅威ではなかったということになるんじゃありませんか?
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