対イラク武力行使

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>フセイン政権打倒の大義

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/09/02 07:26 投稿番号: [78930 / 118550]
>人間は自分と同じ境遇にいる同じ見解の持ち主が大勢いることを
>確認すると、自分の見解は、自分のおかれた状況下で、人として
>持つに至る客観性のある見解であると認識します。

  その主語、「人間は」じゃなくて「パピヨンさんは」じゃないんですか?   客観性とは立場に左右されない見解を言うのですよ。あなたが言及しているのは単なる「多数意見」。

  「イラクは武力をもってしてでも排除すべき脅威か?」という命題に、「アメリカではYESが『客観的』見解で、フランスやロシアではNOが『客観的」見解だ」なんて答えたら、失笑ものでしょう。

  「9・11があったから」とか「フセイン・イラクに利権を持っていたから」と言うのは、どちらも「主観」の根拠であって、客観的な解の根拠にはなりません。安保理での議論で、もしパウエル氏が「9・11を体験した我々から見れば、イラクが武力を用いても排除しなければならない脅威に映るのだ」って言っていれば、当然、他の理事国から「気持ちは分かるが、イラクの脅威については客観的に判断すべきですよ」と窘められていたでしょうね。もちろん、ドピルバン氏が「イラクに利権を持っている我々から見れば、イラクが武力を用いても排除すべき脅威とは映らない」なんて言えば、やっぱり他の理事国から「あんた、何の話をしてるの?」とバカにされたでしょう。

  投票行動では、それぞれの国の事情が反映されるでしょうが、議論に於いては、それを持ち出さないのが当然のルールです。でなければ、何のための議論か分かりません。安保理の議論では、「客観的に見て、イラクは武力を行使してでも排除すべき脅威であるか否か?」が話し合われたのであり、それに対し11カ国の理事国と、大半の国連加盟国が「否」という結論を出したのです。フランスやロシアが「イラクの脅威」を否定した理由の中に、自らの利権を守る意思が裏に含まれていたとしても、安保理の議論に於いて主張した「脅威否定」の根拠と論理が、客観的であったと、他の理事国が認めたからこそ、米国は安保理の説得に失敗したのです。

  「イラクの脅威」を客観的に証明できず、安保理を説得できなかったからと言って、「所詮、安保理は各国の利害で動くのだ」なんて言ってみても、単なる負け惜しみですよ。

>自由が世界に浸透していく過程は、けっして平坦なものではない。

  自由は浸透していきませんよ。浸透するのは「抑圧」です。民主主義制度を含め、あらゆる社会制度は、人間が生来的に自由であることを認識した上で、「社会の維持と発展のために、どのような自由を、どのような手続きで抑圧すべきか」ということを規定するものなのです。

  独裁体制と民主主義制度を対称に置くのではなく、産業や流通、経済のバリエーションが幾つもあるように、政治体制のバリエーションの一種であると捉えれるならば、独裁者が民主主義を阻害するとか、民主主義が独裁体制を打倒する…なんて単純な発想は出てこないでしょう。

  大きく分けても、民主主義には個人主義の発展形としての民主主義と、社会主義の発展形としての民主主義があります。そして、どちらも完成形ではありません。そうした「社会科学」の基本的理念を知った上で、国際社会を眺めれば、また少し違った認識も出てくるのではないかと思います。
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