イスラム独裁政権とアメリカ
投稿者: oxnardnokakashi 投稿日時: 2005/08/10 16:18 投稿番号: [77000 / 118550]
ボンノさんの見解にはいろいろ反論はあるのですが、明日からしばらく出張するので、私が今年の一月に別とぴに投稿しようとしてとってあった草案あがあったので添付します。これはアンチアメリカニズムという本を参考にしました。
+++++
中近東の反米意識 アラブ独裁政権はアメリカのせい?
911事件が起きたとき、最初のショックも覚めやらないうちに、アメリカがイ
スラム諸国から嫌われるようなことをしてきたからだ、と言う意見がでた。いま
でも何故かアメリカの対テロ戦争が、反米精神を悪化させ、テロリストからの攻
撃がもっとひどくなる、というひとも多い。だが本当にアメリカは中近東で大量
殺人の的になるほどひどいことをしてきたのだろうか?
反米精神が旺盛になった理由のひとつに、アラブ諸国の過激派アラビア国粋主義
政権の台頭があげられる。アラブ国粋主義政権は第二次世界大戦当時、イギリス
や仏蘭西に対抗するものとして生まれた。エジプトやイラクで生まれたこの国粋
主義は共産党にみならった独裁政権だった。アメリカが帝国主義でありアラブ諸
国に敵対するものだという意識が生まれたのは1950年代から1960年代に
かけてであり、アメリカがまだイスラエルと特に親しい関係になかった頃であ
る。どちらかというとこの反米意識はアメリカがアラブの歴史的な敵であるイギ
リスと仏蘭西と同盟国であったことが始まりだったようだ。無論反米意識はソ連
の反西側政策に影響を受けていたことは言うまでもない。
しかしアメリカにたいする憎悪が高まったのは、アメリカが他のアラブ諸国(ヨ
ルダン、レバノン、サウジアラビア)などをエジプト、シリア、イラクのナサー
やバース党から守るために援助したことにある。ここで矛盾するのが、アメリカ
が嫌われるのはアラブの独裁政権を支持したからだという考えだ。なぜなら現実
はアメリカが援助した国は弾圧的な独裁政権から脅かされていた穏健な政権ばか
りだったからだ。しかもこの時期アメリカはアラブ諸国の内政に関与した例など
いちどもない。内政干渉をしたというなら、イギリスや仏蘭西のほうがずっとし
ているのである。アメリカが援助した国といえば比較的穏健なクエートを
1991年に過激派国粋主義のイラクから救ったことくらいである。
にも拘らず、何故アメリカはこれらアラブ庶民から嫌われるはめになったのであ
ろうか。それはこれらの政権の完全な大失敗にある。アラブ諸国は一時期文化の
中心だった。それが近代社会になって西洋諸国から経済、教育、政治的な自由な
どなにもかも遅れをとってしまった。いったいこれをどう説明すればいいのだろ
う? ハッキリ言って、これをすべてアメリカのせいにするのにはもの凄い無理
がある。アラブ諸国にはアメリカの工場があって安い賃金でアラブ人が働かされ
ているわけでもないし、アラブにある鉱山をアメリカの会社が二束三文で買い
取って乱暴な発掘をしているわけでもない。中近東の石油はOPECによってコント
ロールされており、アメリカには全く関係がない。
またアラブ諸国の人々が独裁政権によるアラブの没落をアメリカのせいにするに
しても、中近東の独裁政権はアメリカの援助など全くうけていないし、アメリカ
の武器が独裁政権に犯行する抵抗軍を弾圧するために使われたこともない。(使
われたのはすべてソ連製)にもかかわらず、アメリカが責任を問われる理由には
なにか宗教的というか、迷信じみたものが感じられる。
つまりアメリカは経済においても軍事においても超大国である。だからアメリカ
に出来ないことはない。にも拘らずアメリカがアラブ諸国の独裁政権を放ってお
くのはアメリカが彼らを支持しているからに他ならないという不思議な発想だ。
1990年代になるとアメリカこそがアラブ諸国の民主化を阻止したのだという
考えがひろく信じられるようになっていた。
アラブ諸国では確かになにかがうまくいかなかった。アラブ諸国の没落は誰かの
陰謀に違いない。そして周りをみまわしたところ、自分たちがこんなに苦しんで
いるのにアメリカは大成功を楽しんでいる。そうかアメリカが悪いに違いない。
自分達がこうなったのはすべてアメリカのせいなのだ。と考える方が自分たしの
文化になにか重大な落ち度があると考えるより気が楽だったのかもしれない。
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中近東の反米意識 アラブ独裁政権はアメリカのせい?
911事件が起きたとき、最初のショックも覚めやらないうちに、アメリカがイ
スラム諸国から嫌われるようなことをしてきたからだ、と言う意見がでた。いま
でも何故かアメリカの対テロ戦争が、反米精神を悪化させ、テロリストからの攻
撃がもっとひどくなる、というひとも多い。だが本当にアメリカは中近東で大量
殺人の的になるほどひどいことをしてきたのだろうか?
反米精神が旺盛になった理由のひとつに、アラブ諸国の過激派アラビア国粋主義
政権の台頭があげられる。アラブ国粋主義政権は第二次世界大戦当時、イギリス
や仏蘭西に対抗するものとして生まれた。エジプトやイラクで生まれたこの国粋
主義は共産党にみならった独裁政権だった。アメリカが帝国主義でありアラブ諸
国に敵対するものだという意識が生まれたのは1950年代から1960年代に
かけてであり、アメリカがまだイスラエルと特に親しい関係になかった頃であ
る。どちらかというとこの反米意識はアメリカがアラブの歴史的な敵であるイギ
リスと仏蘭西と同盟国であったことが始まりだったようだ。無論反米意識はソ連
の反西側政策に影響を受けていたことは言うまでもない。
しかしアメリカにたいする憎悪が高まったのは、アメリカが他のアラブ諸国(ヨ
ルダン、レバノン、サウジアラビア)などをエジプト、シリア、イラクのナサー
やバース党から守るために援助したことにある。ここで矛盾するのが、アメリカ
が嫌われるのはアラブの独裁政権を支持したからだという考えだ。なぜなら現実
はアメリカが援助した国は弾圧的な独裁政権から脅かされていた穏健な政権ばか
りだったからだ。しかもこの時期アメリカはアラブ諸国の内政に関与した例など
いちどもない。内政干渉をしたというなら、イギリスや仏蘭西のほうがずっとし
ているのである。アメリカが援助した国といえば比較的穏健なクエートを
1991年に過激派国粋主義のイラクから救ったことくらいである。
にも拘らず、何故アメリカはこれらアラブ庶民から嫌われるはめになったのであ
ろうか。それはこれらの政権の完全な大失敗にある。アラブ諸国は一時期文化の
中心だった。それが近代社会になって西洋諸国から経済、教育、政治的な自由な
どなにもかも遅れをとってしまった。いったいこれをどう説明すればいいのだろ
う? ハッキリ言って、これをすべてアメリカのせいにするのにはもの凄い無理
がある。アラブ諸国にはアメリカの工場があって安い賃金でアラブ人が働かされ
ているわけでもないし、アラブにある鉱山をアメリカの会社が二束三文で買い
取って乱暴な発掘をしているわけでもない。中近東の石油はOPECによってコント
ロールされており、アメリカには全く関係がない。
またアラブ諸国の人々が独裁政権によるアラブの没落をアメリカのせいにするに
しても、中近東の独裁政権はアメリカの援助など全くうけていないし、アメリカ
の武器が独裁政権に犯行する抵抗軍を弾圧するために使われたこともない。(使
われたのはすべてソ連製)にもかかわらず、アメリカが責任を問われる理由には
なにか宗教的というか、迷信じみたものが感じられる。
つまりアメリカは経済においても軍事においても超大国である。だからアメリカ
に出来ないことはない。にも拘らずアメリカがアラブ諸国の独裁政権を放ってお
くのはアメリカが彼らを支持しているからに他ならないという不思議な発想だ。
1990年代になるとアメリカこそがアラブ諸国の民主化を阻止したのだという
考えがひろく信じられるようになっていた。
アラブ諸国では確かになにかがうまくいかなかった。アラブ諸国の没落は誰かの
陰謀に違いない。そして周りをみまわしたところ、自分たちがこんなに苦しんで
いるのにアメリカは大成功を楽しんでいる。そうかアメリカが悪いに違いない。
自分達がこうなったのはすべてアメリカのせいなのだ。と考える方が自分たしの
文化になにか重大な落ち度があると考えるより気が楽だったのかもしれない。
これは メッセージ 76972 (bonno_216 さん)への返信です.
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