連載(2)〜対テロ戦争=2
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/08/09 13:35 投稿番号: [76972 / 118550]
カカシさんがよく言う「テロリストの目的は、世界をイスラム過激派の手中に収めることだ」という説は、地政学上も人文科学上も、まったく根拠がありません。アニメの「ピンキー&ブレイン」と同レベルの妄想でしょう。考えても見てください。イスラム過激派に世界征服のメリットがありますか?
彼らには、サウジやエジプト、ヨルダンなど、自国の政治体制・経済システムを変えようとする動機はあっても、米国やヨーロッパ諸国、日本など、他国の体制を変える動機はありません。だいいち、テロ攻撃で相手国を支配することなんて不可能です。せいぜいが要求を通す脅しでしかありません。
一方、「独裁政権はテロリズムの温床」という正論は、「テロの恐怖から世界を守るために、独裁国家の体制変換をしなければならない」という主張に結びついています。しかし、この二つは本当に直結するものでしょうか?
たしかに「独裁政権はテロリズムの温床」です。テロが政治的暴力であるとすれば、それは暴力以外に政治活動の道を閉ざされた人々が起こす行為だからです。ゆえに独裁政権下では、政治的自由が抑圧されるためにテロがはびこる…という理論は、文句なく成立します。しかし、そのテロの標的は、あくまでも「独裁者」です。外国が、その独裁者を支援しない限り、テロの照準が外国に向けられることはありません。ビンラディン氏は、サウジの独裁政権を米国が支援しているから、米国をテロの標的にしているのです。同様に、ザワヒリ氏はエジプトの独裁者が本来のターゲットです。米国がもし、モンロー主義に立ち返り「サウジのことはサウジ人が、エジプトのことはエジプト人が解決すれば良い。我が国は一切干渉しない」という政策をとれば、彼らが米国を攻撃する理由はなくなります。
ブッシュ政権は「テロの被害にあわない為に干渉する」と言いますが、実際は逆で「干渉するから、テロの被害にあう」のです。「動物園の虎の檻に銃器を持って侵入したら、虎が牙を剥いて襲ってきた…だから、やむを得ず虎を撃ち殺した。」と言う時、原因を作ったのは虎でしょうか、それとも檻に侵入した人間でしょうか?
これは メッセージ 76971 (bonno_216 さん)への返信です.
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