備考1:フクロムシ
投稿者: eldragon88 投稿日時: 2005/08/05 12:02 投稿番号: [76534 / 118550]
「フクロムシ」という寄生生物が居る。主にカニを宿主として
寄生するのだが、その寄生形態はむしろ「乗っ取り」に近い。
宿主のカニの生殖器を破壊し、カニの脳神経までも支配して、
カニの行動を完全に支配してしまうからである。
カニ自身は、自分が乗っ取られていることなど気づかずに、
フクロムシの卵を自分の卵と思ってふ化させる。
フクロムシに寄生されたカニは、外見上は「カニ」だが、
その実態(生態)は「フクロムシ」という不思議な生き物になる。
なんだかエイリアンに乗っ取られた人間のような話だが、
これは空想物語ではなく、自然界で当たり前に起きている出来事
のひとつである。
生物学者のリチャード・ドーキンスがmeme(ミーム)という新しい
概念を登場させたが、それは脳から脳へと伝搬するウィルスのような
役割を果たすのではないか、と仮説を立てている。
つまり、ミームによって人間は価値観や行動様式を共有しているのでは
ないかという仮説である。ミームの語源はギリシャ語で「擬態」を
意味する言葉からとったものであるが、ドラクエなどのゲームを
やったことがある人なら「ミミック」と言えば馴染み深いだろう。
フクロムシの寄生例やミームの仮説などから、イメージできること
は、人間においても「脳」の乗っ取りは、十分にあり得る話なので
はないかと、ふと神妙に考え込んでしまう。
カニと同様、自分の脳が「別の何か」に完全に支配されていても、
当人は全くそのことに気づかず、全ての行動や考えが自分の意志だと
思っている可能性もなくはない。
本来のその人の人格形成過程から判断して、とてもやりそうも
ないようなことを突然「やってしまう」。その行動動機を探っても
因果関係が謎のまま残される。
「自分の中から声がする」と言って、異様な犯罪行動に出る少年
たちは、もしかして、フクロムシに寄生されたカニと同じ状態に
置かれているのかもしれない。
そのような可能性に対して、もちろん、現在の科学は無力である。
というより、最初からそんな視点は除外されている。
オウム事件以降、「洗脳」という言葉がリアリティを持って流通し
た経緯がある。しかし、その「脳」の異変に対して、科学的には
あくまでも「心理学」の領域で議論されている。
生物学的視点で、ミームという概念を持ちだしたドーキンスの功績
は、想像以上に大きなものになるのかもしれない。
ドーキンスはまた、meme(ミーム)というネーミングに関しても、
「将来、gene(遺伝子)と対比して語られる時のことを想定して」
と言っているほどだ。それほど、この仮説の発展性に確証がある
のだろう。
寄生するのだが、その寄生形態はむしろ「乗っ取り」に近い。
宿主のカニの生殖器を破壊し、カニの脳神経までも支配して、
カニの行動を完全に支配してしまうからである。
カニ自身は、自分が乗っ取られていることなど気づかずに、
フクロムシの卵を自分の卵と思ってふ化させる。
フクロムシに寄生されたカニは、外見上は「カニ」だが、
その実態(生態)は「フクロムシ」という不思議な生き物になる。
なんだかエイリアンに乗っ取られた人間のような話だが、
これは空想物語ではなく、自然界で当たり前に起きている出来事
のひとつである。
生物学者のリチャード・ドーキンスがmeme(ミーム)という新しい
概念を登場させたが、それは脳から脳へと伝搬するウィルスのような
役割を果たすのではないか、と仮説を立てている。
つまり、ミームによって人間は価値観や行動様式を共有しているのでは
ないかという仮説である。ミームの語源はギリシャ語で「擬態」を
意味する言葉からとったものであるが、ドラクエなどのゲームを
やったことがある人なら「ミミック」と言えば馴染み深いだろう。
フクロムシの寄生例やミームの仮説などから、イメージできること
は、人間においても「脳」の乗っ取りは、十分にあり得る話なので
はないかと、ふと神妙に考え込んでしまう。
カニと同様、自分の脳が「別の何か」に完全に支配されていても、
当人は全くそのことに気づかず、全ての行動や考えが自分の意志だと
思っている可能性もなくはない。
本来のその人の人格形成過程から判断して、とてもやりそうも
ないようなことを突然「やってしまう」。その行動動機を探っても
因果関係が謎のまま残される。
「自分の中から声がする」と言って、異様な犯罪行動に出る少年
たちは、もしかして、フクロムシに寄生されたカニと同じ状態に
置かれているのかもしれない。
そのような可能性に対して、もちろん、現在の科学は無力である。
というより、最初からそんな視点は除外されている。
オウム事件以降、「洗脳」という言葉がリアリティを持って流通し
た経緯がある。しかし、その「脳」の異変に対して、科学的には
あくまでも「心理学」の領域で議論されている。
生物学的視点で、ミームという概念を持ちだしたドーキンスの功績
は、想像以上に大きなものになるのかもしれない。
ドーキンスはまた、meme(ミーム)というネーミングに関しても、
「将来、gene(遺伝子)と対比して語られる時のことを想定して」
と言っているほどだ。それほど、この仮説の発展性に確証がある
のだろう。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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