ど、ドラちゃん (爆)②
投稿者: inuwokuuna_bakatyon 投稿日時: 2005/07/10 23:07 投稿番号: [74686 / 118550]
〓ど、ドラちゃん
(爆)①の続き〓
この政府系機関の研究者に聞いてみると、江主席はノン・ドク・マイン共産党書記長ら政治指導者と会談して、ベトナムの高校歴史教科書や共産党史に書かれた中越戦争についての記述に不満を表明し、「友好的な記述」に変えるよう踏み込んだという。
この「友好的な」というのがくせ者で、実際は「中国寄りの」と置き換えた方がより実態に近いと思う。
一九七九年の中越戦争では、中国は、ソ連に傾斜するベトナムに対し、前年のカンボジア侵攻への「懲罰」だと公言して、中国が人民解放軍に進撃を命じ、ベトナムを侵略した。ところが戦争慣れしたベトナム軍の反撃にあって、十万の大軍はすべてを投げ捨てて逃げ帰った。中国にとっては極めて屈辱的な戦争であった。
だが、ベトナムにとっては大軍の進撃を跳ね返して勝利したのだから、だれはばかることなく教科書に「勝利」を刻印した。これに侵略側の中国が「過去を忘れなさい」と要求したわけで、中国外交の身勝手さもここに極まれりである。
江主席は首脳会議の密室だけでなく、翌日には国営ベトナム・テレビが全国放送したハノイの講演でも、この中越戦争をちょっとゴタゴタした「曲折」があったと述べ、ベトナム側にこの「友好的な」歴史認識を受け入れるよう示唆している。
他国の歴史教科書の気に入らない部分を墨で塗りつぶそうというわけで、明らかに中国が嫌いな内政干渉である。ところが江主席は、「格上」意識からかそんなことは少しも省みない。書記長らとの会談では、中越戦争を「曲折」ほどに薄めて、ベトナム戦争中に中国が支援したことをより具体的に盛り込むべきだと主張した。
日本に対しては「歴史を鑑(かがみ)に」といったり「歴史認識」の欠如を非難しながら、自らが侵したベトナムには「いつまでも歴史を鑑にはないだろう」と都合よく忘却を求めている。なるほど旧知の研究者の指摘のとおり、「正義や価値観は相手しだい、時代とともに変化する」のである。
この江主席の要求を外交筋に確認してみたところ、中国のベトナムに対する「友好的な記述」要求は、これまでも水面下で繰り返し行われてきたという。これに対し、ベトナム側は「聞き置くだけで、だれも取り合わない」そうで、のれんに腕押しだというから剛毅(ごうき)である。
日本に対しては過去の侵略を「正義」や「道徳」の側面から非難して、自らの侵略は「友好」という消しゴムで消せると考える。中国政治の文脈で歴史を判断すると、とたんに外交術策の道具に転落してしまうようだ。
中国のこうした流儀に対しては、「ベトナムの知恵」にならって、日本ものれんをかけて聞き流せばよいのである。
◇
ゆあさ・ひろし シンガポール支局長。中央大卒。政治部、経済部、外信部記者。プリンストン大学客員研究員(1988−89年)。ワシントン支局長を務めた後、98年から現職。著書に「アジアが日本を見捨てる日」など。
http://www.emaga.com/bn/?2005030069129850004051.3407
この政府系機関の研究者に聞いてみると、江主席はノン・ドク・マイン共産党書記長ら政治指導者と会談して、ベトナムの高校歴史教科書や共産党史に書かれた中越戦争についての記述に不満を表明し、「友好的な記述」に変えるよう踏み込んだという。
この「友好的な」というのがくせ者で、実際は「中国寄りの」と置き換えた方がより実態に近いと思う。
一九七九年の中越戦争では、中国は、ソ連に傾斜するベトナムに対し、前年のカンボジア侵攻への「懲罰」だと公言して、中国が人民解放軍に進撃を命じ、ベトナムを侵略した。ところが戦争慣れしたベトナム軍の反撃にあって、十万の大軍はすべてを投げ捨てて逃げ帰った。中国にとっては極めて屈辱的な戦争であった。
だが、ベトナムにとっては大軍の進撃を跳ね返して勝利したのだから、だれはばかることなく教科書に「勝利」を刻印した。これに侵略側の中国が「過去を忘れなさい」と要求したわけで、中国外交の身勝手さもここに極まれりである。
江主席は首脳会議の密室だけでなく、翌日には国営ベトナム・テレビが全国放送したハノイの講演でも、この中越戦争をちょっとゴタゴタした「曲折」があったと述べ、ベトナム側にこの「友好的な」歴史認識を受け入れるよう示唆している。
他国の歴史教科書の気に入らない部分を墨で塗りつぶそうというわけで、明らかに中国が嫌いな内政干渉である。ところが江主席は、「格上」意識からかそんなことは少しも省みない。書記長らとの会談では、中越戦争を「曲折」ほどに薄めて、ベトナム戦争中に中国が支援したことをより具体的に盛り込むべきだと主張した。
日本に対しては「歴史を鑑(かがみ)に」といったり「歴史認識」の欠如を非難しながら、自らが侵したベトナムには「いつまでも歴史を鑑にはないだろう」と都合よく忘却を求めている。なるほど旧知の研究者の指摘のとおり、「正義や価値観は相手しだい、時代とともに変化する」のである。
この江主席の要求を外交筋に確認してみたところ、中国のベトナムに対する「友好的な記述」要求は、これまでも水面下で繰り返し行われてきたという。これに対し、ベトナム側は「聞き置くだけで、だれも取り合わない」そうで、のれんに腕押しだというから剛毅(ごうき)である。
日本に対しては過去の侵略を「正義」や「道徳」の側面から非難して、自らの侵略は「友好」という消しゴムで消せると考える。中国政治の文脈で歴史を判断すると、とたんに外交術策の道具に転落してしまうようだ。
中国のこうした流儀に対しては、「ベトナムの知恵」にならって、日本ものれんをかけて聞き流せばよいのである。
◇
ゆあさ・ひろし シンガポール支局長。中央大卒。政治部、経済部、外信部記者。プリンストン大学客員研究員(1988−89年)。ワシントン支局長を務めた後、98年から現職。著書に「アジアが日本を見捨てる日」など。
http://www.emaga.com/bn/?2005030069129850004051.3407
これは メッセージ 74684 (inuwokuuna_bakatyon さん)への返信です.
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