対イラク武力行使

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

>>>ご都合主義の正義感(下)

投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2005/06/27 18:27 投稿番号: [74022 / 118550]
その名称こそ「Gulf War(湾岸戦争)」という戦争名になっていますが、国連が容認した武力行使の内容とは、イラクに対して「あらゆる手段を講じた」懲罰的攻撃を与えることと、イラクをクェートから撤退させることでした。つまり、厳密には湾岸戦争は、イラクに対する国連の懲罰行動という位置づけとして考えられるわけです。

このとき有志により結成された多国籍軍は、「国連軍」という性格のものではありませんでした。だが武力行使を容認できる唯一の機関である安保理はこの多国籍軍による武力行使を認め、多国籍軍は米軍主導のもと軍事作戦を展開したわけです。すなわち、この「懲罰行動」は、その目的を達成した時点で一端は終わりを迎えるものであり、事実、当時のブッシュ大統領は停戦を宣言し、両陣営の間に停戦条約が結ばれました。この時点で、湾岸戦争は一応の終結を見たわけです。

ただし、その後の度重なるイラクの停戦条約および安保理決議違反により、国際社会は全面経済制裁と飛行禁止区域を飛び越える軍事行動については「報復」としての限定的な空爆が容認され続けました。だがイラクは事実上クェートから撤退していたので、この限定的な空爆を超える武力行使を行うには、再び安保理で決議を採択する必要がありました。この決議が採択されるまでは、前回の攻撃が国連の容認による武力行使であった限り、単に「戦争状態」が継続中であるというアメリカの論理で大規模な武力行使を容認することはできませんでした。再び大規模な軍事行動を起こすには、再び安保理による決議が必要であり、そのために具体的根拠として査察が必要だった。

──もともとそういう背景があったからこそ、安保理があれだけ紛糾したわけです。

つまり、仮に本当に湾岸戦争は実質的に継続中であるという認識があれば、安保理で協議にかける必要すらなかったんです。だが、国際社会はあの協議を必要としたんです。

これは、国連が本格的に介入した武力紛争においてどこで何が始まってどう終わったかを明確に定義づけるシステムができあがっておらず、結局加盟国の解釈次第であとは国連を通すか通さないかの問題で独自の結論を出せてしまうというところに問題があったんです。つまり、国連の機能不全(dysfunction)というか機構的欠陥(organizational deficiency)によって、あの議論は“起きてしまった”んです。

カカシさんやFPAが言っていることが本当に正しかったら、あれだけの国際問題には発展しなかったと思いますよ。それくらい、世界各国にとって容易合意に達せる事態じゃなかったんです。だから俺の見解は、「戦争は終結していた」なんですよ。それが、俺の持論の前提となっているわけです。

《了》
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)